コーセージュレームアミノ ダメージリペアモイスト&スムース(2018)の解析2トリートメント編 | 化粧品犬が化粧品開発を模索するブログ

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化粧品犬のオリジナル製品 発売開始!
yahoo!ショッッピング パームアミノ・ラボ ストアにて、「アミノコルベイユ オールインワンジェルクリーム」を販売しています(^_^;)

アミノコルベイユオールインワンジェルクリームの関連エントリーは、こちらです

【化粧品犬のオリジナル化粧品】アミノコルベイユオールインワンジェルクリームの告知及び解析のまとめ

 

化粧品犬です。

 

今回はコーセー㋨新製品 ジュレームアミノ2018の解析の最終回です。

 

のこっているのはジュレームアミノ ダメージリペア トリートメント  モイスト&スムース(2018)ですね。

関連エントリーはこちら。

コーセージュレームアミノ ダメージリペア ディープモイスト(2018)の解析1 製品概要編2018.1.17追加

コーセージュレームアミノ ダメージリペア ディープモイスト(2018)の解析2 シャンプー解析編2018.1.20追加

コーセージュレームアミノ ダメージリペア ディープモイスト(2018)の解析3 トリートメント解析編2018.1.23追加

 

ただこの製品、相方になるシャンプーは、化粧品犬があまりお勧めで無い、アシルサルコシンを使ったモノでした。

しかし、それ自体は、新しい試みではありました。

同時に発売された、もうひとつのジュレームアミノである、ディープモイスト2018とも差別化できていました。

 

で、トリートメントはどうかというとあまり差別化できていません(^_^;)

はっきり言って、同時発売のディープモイストトリートメント(2018)からみると、小変更ですね。

ちょっとさえないですが、両製品の違いに話を絞って、解析を進めていきますね。                              

 

 

外観

製品外観はこれです。

 

今回取りあげるトリートメントは右側です。

今回のリニューアルでは、全製品とも、底が絞られた楕円容器となっています。

 

解析

いつものように、裏面の処方を整理します。

ジュレームアミノ ダメージリペア トリートメントモイスト&スムース(2018)のほかに、同時に発売されたジュレームアミノ ダメージリペアトリートメント ディープモイスト(2018)も整理しました。

 

原料の配合順は裏面のまま変えずに、機能毎にパート分けし、共通の成分についてはできる限り近づけて書いていますが、場合によって近くに書けない場合もあります。

九通の成分は、共通欄に○印をつけました。

 

こんな感じになりました。

 

双子か!と言うほどに、似てます。

相違点は2点のみです。

 

最初の点は、コンディショニング剤の所ですね。

ここの四級カチオンの配合量が調整され、またディープモイストの方にはカチオン化ポリマーのポリクオタニウム-7が添加されています。

四級カチオンというのは、コンディショナーの主成分で、プラスに帯電して、毛髪に吸着しやすくなる成分です。

この表の中では、

1.ベヘントリモニウムクロリド

2.ジココジモニウムクロリド

3.ジステアリルジモニウムクロリド

4.ステアルトリモニウムクロリド

の4つになります。このうち、「ジ〜」から始まる成分は、2鎖型という疎水基が2本生えている、保護性能が高い成分で、使用感は少し重くなります。そうで無いものは、1鎖型という疎水基は1本生えている成分になります。また鎖型を問わず、ココ→ステアリル→ベヘニルの順に疎水基の長さが長くなり、油性感がまして柔らかさが出る傾向になっています。

この処方は、2鎖型を2種類に1鎖型を2種類加えた、2+2と言う感じ(^_^;)の、処方と言う事になります。

実はコーセーのトリートメント処方は、去年出たジュレームリラックス以降、どの商品でもだいたい2+2なんですよ(^_^;)

今のコーセーのお気に入りの組み合わせなんでしょう。

 

ディープモイストも、モイスト&スムースも、2+2型で似たような使用感になるのですが、今回取りあげるモイスト&スムースではジステアリルジモニウムクロリドの配合量が下げられています(配合順位が下がっている)。

なのでモイスト&スムースのほうが、使用感的には、若干軽くなっていますね。

さらに先に書いた、カチオン化ポリマーのポリクオタニウム-7が配合されていないことも、モイスト&スムースの軽さを強めています。

 

もう一つの相違点は、使用感とは関係ないのですが、防腐系(防腐剤の配合)です。

ディープモイストは3品は3品配合されているのですが、モイスト&スムースでは安息香酸が無くなり、2品に減っています

これは、モイスト&スムースが保湿剤のパートでジグリセリンとPGを加えたからですね。

特にPGはフェノキシエタノールやメチルパラベンといった油性の防腐剤を溶かす効果が高く、これを配合することで防腐剤の力を引き出し、結果的に配合量を削減することができるのです。たいてはここはBGの役目なのですがBGは供給が逼迫しているで代わりにPGを使ったようです。PGは油脂溶解力が強いので、良くないのでは無いかと疑われることも多いのですが、防腐剤を増やすよりは良い、と判断したようですね。

 

 

解析はこれで終わりです。

最近のコーセーのトリートメントとしては、アミノ酸配合という点を除くと、可も無く不可も無くですね。

シャンプーと組み合わせたときに、ディープモイストとの違いが出るようです。

私はディープモイストの方が好きですが(^_^;)

 

ジュレームアミノ2018の解析はこれで終わりです。