牛乳石鹸 カウブランド 無添加ボディソープと無添加せっけんの解析1 製品概要編 | 化粧品犬が化粧品開発を模索するブログ

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大手会社の開発に勤務していましたが、好きな化粧品を好きなだけ追求するため円満退職。
ノラ犬となった化粧品犬が、面白いと思った情報を発信していくブログです。
化粧品コンサルタントとして仕事も受けています。
パームアミノ・ラボ合同会社 imori@palmamino-labo.jp

化粧品犬です。

今回から3回ぐらいの予定で、牛乳石鹸さんのカウブランド 無添加ボディソープと無添加せっけんの解析をやっていこうと思います。
カウブランドの洗い物を、二つまとめて解析してしまおう、という企画です(^_^;)

まずこの無添加シリーズではいつもの事のですが、解析前の前口上として、DPG(ジプロピレングリコール)について書いておきます(^_^;)
無添加ボディソープは、この無添加シリーズ共通の重要成分である、DPG(ジプロピレングリコール)を多めに配合する事で、水分の活性を下げ菌が繁殖しにくくすることで、防腐剤無添加を実現している商品です。

これについての牛乳石鹸さんの、公式ページでのコメントはこちら

防腐剤を抜いたら商品が腐りやすくなるのでは?
http://www.cow-mutenka.jp/web/question/0209102616/

またDPGは、ネット上では安全性に懸念が寄せられている成分なのですが、化粧品犬は安全性には問題ないと思っています。
それについてのエントリーはこちら。
牛乳石鹸 カウブランド 無添加シャンプー・トリートメントの解析 番外編 DPGの安全性
http://ameblo.jp/kesyouhinken/entry-12115752613.html

さて前口上も終わりましたし(^_^;)
ここからが本当の開始です。

まず商品写真。
こんな商品です。


最初は、無添加ボディソープについて取り上げます。
無添加ボディソープの写真は左の2枚です。
値段は量によって、550ml/800円 と、 400ml/500円、の2種類があるようです。
化粧品犬が買ったのは。大きい方ですね。結構値引きが大きくて、550mlのものを550円で買えました。
アマゾンでの取り扱い開始日が2006/7/1ナノで@結構古い商品のハズなんですが、@cosmeによるとランキング16位(ボディソープ部門16位)だそうで。しかも「ランキング急上昇アイテム」となってました。販売して10年経っているハズなんですが(^_^;)
10年経っているだけあって、クチコミは 597件、注目人数 231人と、とても立派です。評価点も4.9点で、こちらもクチコミ数が多い割にはなかなか。

分かり難いかもしれないけど、シャンプー同様に裏面に表面に
着色料、香料、防腐剤、品質安定剤 無添加
と書いてありますね。
防腐剤の無添加は本当にスゴいです。
しかし今回は、着色料無添加というのが気になりますね。というのは、この商品はパール化剤と言われる成分で製剤を白色化しているからです。まあパール化剤は固形油脂の一種で染料では無いのですが、白く着色していると言えなくも無いわけで(^_^;)
ここはパール化剤は着色料に入れませんとか、説明が欲しかったですね。

またおもて面に、植物性石鹸+植物性アミノ酸性洗浄剤配合と書いてあります。
実際裏面を見てみると、この製品の成分は以下の通り。

水、ミリスチン酸K、DPG、パルミチン酸K、塩化K、コカミドMEA、ジステアリン酸グリコール、ココイルグルタミン酸K、PEG-9M

確かに石鹸成分とココイルグルタミン酸Kしか使っていません。
しかもかゆみの原因となりやすい、ラウリン酸も使っていない
ラウリン酸が入っていないので体が痒くなる事もありません。
また、ボディソープは固化を防ぐため、両性洗浄剤やラウリン酸を配合して系を柔らかくする事が多いのですが。
この処方はラウリン酸が入っていないだけで無く、両性洗浄剤も入っていないです。
この組成も本当に珍しい。

実際使ってみると、本当に泡立ちがよく、泡量も多いので気持ちよく体を洗えました。

ラウリン酸と両性洗浄剤が配合されていないという点では、コーセーのサボン・ド・ブーケにも似ているのですが。
サボン・ド・ブーケは良くも悪くも石けん分が主剤で有りながら、エタノールを配合することで、系を液体化しているところに特徴があります。
無添加ボディソープにはエタノールが配合されていないので、安心感があります。

このボディソープの競合品として名前が挙がって来る商品はあまりないのですが、数少ない一つにスピカココ社のスピカココ全身シャンプーEXと言う商品があります。これも防腐剤無添加の商品です(これはこれで、すごいのですが)。


この商品は、両性洗浄剤が主剤で石鹸類がちょっとだけ添加され手いる構成です。
このスピカも比較のため、一応買って使ってみたのですが。
スピカは、無添加ボディーソープに比べるとかなり泡立ちが悪く、さっぱり感にもやや劣りますね。

つぎは無添加石けんについて取り上げます。
商品写真では、右側の3枚の写真です。

これは、「無添加ボディーソープでも、少しだけど合成品が入っているではないか!」と指摘してくる方向けの商品ですね。
裏面を見ると、なんと石けん素地しか入っていません!
というか、成分は石けん素地が全てで、皮下には何も入っていないのです・
石けんって意外にキレート剤などの安定剤が入っている物で、牛乳石鹸さんも、自社の青箱と呼ばれる有名な石鹸ではいろいろいれているのでうが、この商品では本当に石けん素地のみ。
公式ページによると、そういう成分を気にする人向けの商品だそうです。

カウブランド 無添加せっけんとカウブランド 赤箱・青箱の違いは何?
http://www.cow-mutenka.jp/web/question/0209102619/

なるほどー。
こちらは値段は、
1個/150円 、3個セット/450円となっています。実売は1個100円ぐらいですね。
@cosmeではの評価では、クチコミ1152件、注目人数 597人、評価点4.6点となっています。
注目人数が結構多いですね。

使ってみると、普通の石けんです。
きしむことはありまsんが、しっとりすることも無く、無添加ボディーソープよりはさっぱりしてしまいます。
個人的には、使い勝手の良さという点で、ボディーソープの方を使いがちですね。
あと石けんで無香料は少し寂しいですね(^_^;)

化粧品犬は結構肌が弱いので、自分で作った石けんやボディーソープを使う事が多いのですが、たまに使い切ってしまうkともあるわけで。そんな時にとても安心感のある商品です。
無添加ボディーソープはここに来て@cosmeのランキング上昇ということですが、確かに最近よく薬局で見かける気がします。
パッケージはダサいんですけど、見かけたら是非チェックしてみてください。値段も安いし。

次回からは処方内容の解析を行う予定です。