「トロピカル~ジュ!プリキュアLIVE2021」に行ってきました。 | ますたーの研究室

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英詩を研究していた大学院生でしたが、社会人になりました。文学・哲学・思想をバックグラウンドに、ポップカルチャーや文学作品などを自由に批評・研究するブログです。

 

「トロピカル~ジュ!プリキュアLIVE2021 Viva! トロピカSUMMER! LIVE」の「おひサマー公演」に参戦しました。

 

(C)ABC-A・東映アニメーション (C)トロピカル~ジュ!プリキュアLIVE製作委員会

 

とても「トロピカってる!」ライブでした。たいへんよかったです。

 

公演直後の興奮が冷めないうちに、備忘録的につらつらと書きます。適当にお付き合いいただければ嬉しいです。

 

Liveのよさ

クラシックや吹奏楽の演奏会を除けば、こういったライブに足を運んだのは昨年2月の『スタプリ感謝祭』以来だったと思います。

あのイベントの頃はちょうどCOVID-19が猛威を振るい始めた時勢であり、公演を中止にするかどうかの瀬戸際で開催されたと記憶しています。

 

全員がマスクを着用する光景は異様だよなあ、でもこれもやがて「あの頃はこういう感じだったね」と語られるんだろうな、と当時は思っていましたが、あれから1年半ほどが経過した今においても、このような事態は過去にはならず現在進行形で続いているという現実があります。

 

今回もコロナ禍のライブでしたが、客席は半分、全座り、歓声はなしでペンライトと拍手のみ、というコロナ禍に適応した形式でのライブ鑑賞となりました。

人によってはもっと声を出して盛り上がりたいし、それこそがライブの魅力なのだという考えもあると思うのですが、自分は正直この演奏会スタイルが超快適なので、コロナ禍が終わってもあらゆるライブはこの形式でいいよ感があります。

 

 

また、コロナ禍によってライブ配信のテクノロジーが大幅に進み、今や会場に足を運ぶことなく、自宅からライブを楽しむことができるようになりました。とてもいいことだと思います。

ですが、やはりライブはライブであるからこそいいのだという思いを強くしました。

これは、演奏会、映画、演劇等々、あらゆる「わざわざ足を運んで鑑賞をする」形式全般に言えることだと思いますが、ライブはコンテンツであると同時に体験としてあります。体験は消費するものではなく、ずっと記憶として残り続けるものです。

 

今回のライブでは「CLAP! ~勇気を鳴らせ~」という楽曲が披露されましたが、前奏や間奏で手拍子を入れるところがありました。ステージ上の演者と客席の観客が、同じタイミングで同じように手を鳴らす。この演出がもたらす一体感がとてもよくて、ライブ来てよかったなと本当に思いました。CDで聴いた時からライブ向けの楽曲だと思っていましたが、期待以上にライブにハマっていた感じがあります。

 

パシフィコ横浜

いいホールでした。ホールもよかったし、そもそもみなとみらいが最高です。大好きです。

 

 

プリキュアライブは2017年の『キラキラ☆プリキュアアラモード』から始まり、今年で5年目を迎えましたが、徐々にハコが大きくなってきていていいですね。

最初はかつしかシンフォニーヒルズ(ここもめちゃくちゃいいホールですよ)から始まりましたが、『スタプリ感謝祭』ではサンプラザ中野とハコの規模が1つ大きくなり、今回のパシフィコ横浜でさらにワンランク大きくなった印象があります。ゆくゆくはアリーナクラスへの拡張もあり得るのかもしれませんが、個人的には今回くらいの規模感が一番ちょうどいいので、こんな感じでずっとやってほしいなという希望があります。

 

 

また、横浜というセッティングが『トロプリ』本編とのシナジーを感じられたのも大変よかったですね。本記事はいま『トロプリ』本編を適当にかけながら書いているのですが、本作舞台のあおぞら市ってやはり横浜っぽいですよね。

 

 

トロピカる部の5人

今回のメインキャストの5人、大変よかったです。それぞれに個性と華がある一方で、5人集まると何となく一体感が感じられていいなと思います。5人のユニゾンの溶け方もなんかいいんだよな。最初の変身の名乗りや本編最後の「おもいきりトロピカル!」では、5人のユニゾンの一体感を存分に味わうことができて大変満足しました。

 

 

トロピカる部の5人のキャラクターも、なんだかとてもいいバランスで好きです。例えばまなつとローラ、まなつとさんごはトロピカる部がなくても友達になっていた可能性は十分ありますが、トロピカる部の5人は、まなつのカリスマ性と魅力がなかったら決して交わることがなかったと思います。そんでもって、まなつの中の人のファイルーズあいさんも座長としてのスター性があって、とてもトロピカっていました。

 

花守ゆみりさん、超かわいい。マジでかわいい。単純にファンです。

 

石川由依さんの歌唱、大変素晴らしかったです。みのりん先輩のキャラソン「My Story」が一番好きなのですが、期待以上のパフォーマンスでした。最後静かに終わっていくところで思わず感嘆の息を洩らしてしまった。

 

瀬戸麻沙美さんの歌唱は安定感が抜群でした。あすか先輩の凛々しさ、格好良さ、頼れるアニキ感を存分に感じられてよかったです。

 

日高里菜さんも超かわいい。完全に個人的な話ですが、自分はちゃんりなさんと同い年なので、なんというか勝手な親近感をずっと感じています。ラメールスタイルの髪型にされているのも超可愛かった。ローラ大好きなのですが、中の人もめちゃ好きです。

 

 

「ミラクルっと♡Link Ring!」

『トロプリ』のライブでしたが、今回のセットリストで一番印象に残った楽曲がこれです。前作『ヒープリ』の前期EDですが、めちゃくちゃ気に入っている楽曲だったので、今回生で聴けてたいへんよかったです。

 

 

『ヒープリ』の第1話終了後、「ミラクルっと♡Link Ring!」を初めて視聴した時の鮮烈な印象は、今でも覚えています。

『ヒープリ』の1つ前の作品である『スタプリ』は、2年経った今でも大切で好きな作品ですが、「ミラクルっと♡Link Ring!」には『スタプリ』とは全然違う『ヒープリ』の可愛さや綺麗さのテイストがぎゅっと詰まっていて、その印象に圧倒されたものです。

今回のライブでも1番ではED映像が流れましたが、久しぶりに見てもその完成度の高さに改めて驚かされました。ここ数年で一番印象的なEDテーマかもしれません。『ミラクルリープ』の13人揃ったフォーメーションダンスも、改めてとてもよかったですね。

 

 

今回のライブはMachikoさんが4人のダンサーをバックにパフォーマンスされていましたが、間奏最後の5人のフォーメーションのところがよかったです。

 

総評

Machikoさん、吉武千颯さんのパフォーマンスはさすがに素晴らしかったです。北川さんやお馴染み宮本さんも含めて、直近のプリキュアシンガーの体制の盤石さには目を見張るものがあります。

 

 

確か瀬戸さんがおっしゃっていたと記憶していますが、「このメンバーの誰かが欠けることなく、無事にこのステージを迎えられたことが本当によかった」という言葉が本当に印象的でしたし、これに尽きます。コロナ禍という非常事態においても、プリキュアライブが無事に開催されたこと、足を運ぶことができたことに、とても感謝しなければならないと感じています。改めて、キャスト・スタッフの皆さんにありがとうを伝えたいと思います。とてもいいライブでした。これからも「今一番大事なことをやる」という『トロプリ』の精神を大事にして、日々の生活を健やかに全うしていきたいと思うところです。