3本の指 3 | オランダの村で暮してました

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今回のこちらでの政変を受けて、日本の新聞(デジタル版)を読んでいるが一番、的確な情報を書いているなぁと思ったのは読売新聞の以下の記事である。

 

[スキャナー](ここの国名)政変1週間 国軍の不満爆発…(敬愛する女史の党)と溝 修復不能に

 

これに比べて、私が常日頃からあきれている朝〇新聞などは私でも想像力(欧米的なガセ正義感の創造力を使えば)、また現地に全然、詳しくなくともかけるようなとっても一般的な記事である。挙句の果てには「革命とクーデターの違い」という記事まであって、一般化もここまでくると、、、一体、朝〇新聞はニュースを伝える機能は放棄したのか、という気持ちにもなる。

 

何度も書くがまだエムのフォースはヤンゴンにいない、警察のみである。ただ、↑の記事にもあるように彼らのやり方を見くびってはいけない、国民がデモをして対話の席につくとか、敬愛する女史の意見に耳を貸すとか、考えてはいけない。すべては彼らのパワー勢力計算で、一番大きいのはおそらく「中国ばかりに頼っていたら結局損をしますよ」と思い知らせることだ。

 

私は何度が書いているが12年前までここで、働いていた。かつてエムであっても「国益」というもの(もちろん私益を確保できての話だが)考えていたと思う。国政が変わった大きな理由はまさに中国のここでの影響力の拡大に脅威があり、加えてロシアやインドが国際制裁に反して支援を進めていた。インドと中国、この国を囲む大国であり、ロシアはあの通りのKGB伝統の「手段を選ばない」国家である。我が国細々と支援を継続していたがわが国なんて、この3国に対抗できるような技量はゼロ、いやマイナスといってよい。「国益(と私益)」を守るためになんとしても欧米に力を借りなくてはならなかったのだろう。だから国政も変わり、羊の衣を着た。

 

でも中身は狼である。今回の「平和的なデモ」は美味しそうな羊の群れにしか見れないのではないか。

普通に対話が進み事態が収束することはない、そんな気がする。エムの面子と、パワー利益、そして、もちろん、敬愛する女史の党にとっても(ロヒンギャの時に追い詰めてこの結果を招いた)国際社会で面子が立つような、解決案がないと、、、

 

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