子どもの頃、学校などで『母の日』が近くなるとお母さんの似顔絵を描いたり、プレゼントを作ったりしますよね。
私は絵が得意ではなかったので楽しくなかったのですが、母が喜んでくれるかなと思い、少しわくわくした気持ちを覚えています。
ただ、母に渡して喜んでくれた記憶は残っていません。
母がプレゼントを受け取って喜んでくれなかったのか、私が単に忘れてしまったのかはわかりません。
子どもの頃の私の記憶の中では、母の笑顔よりも怒っている顔か、私をうっとうしそうに見ている顔の方が残っています。
私は母に愛されていない、嫌われている。
きっと私はいらない子どもなんだろう、と思っていました。
子どもの頃は自分の居場所を自分でつくることは難しいです。親のもとで自立できるまではそばにいるしかないのです。
そのため母に嫌われていると感じていても、自分の家なのに居場所がないな、と思っていてもそこにいるしかないのです。
そうなるとそこで生きる為に母親の顔色をみて行動をしたり、逆に自分の方を向いて欲しくて怒られることをしてしまったりするのです。
私には兄弟がいたのですが、母はその兄弟のことはとても愛していると感じていました。
何をするにも私と比べ、私のことを褒めてくれることはなく、怒ったり「あの子はいつもだめなの」と誰かに話している記憶がほとんどです。
頑張っても褒めてもらえなくて、できないことに対しては当然のようにダメ出しをされたり、怒られるのです。そして大抵兄弟と比較をして私を落とすのです。
そんな子ども時代だったので早く大きくなって家を出たい、母と離れたいと思うようになっていましたし、母を愛しているというよりその裏返しで、憎むようになっていました。
そんな中で育っていくと、『自己肯定感』は低くなりますよね。
私にはできない。私はだめだ。
私なんて何をしても成功しない。など自己否定ばかり。
こんな思考が強く、自分が一番自分を信じることができませんでした。そんな自分が嫌いでした。
でも、それから人生を歩んでいくうちにもっと色々なことが起こりましたが、今の私は自分のことが嫌いではありません。
そして母のことも憎んではいないし、同じ女性、母親の立場から見ることもできるようになりました。そして今、母は愛おしい存在です。
そう考えられるようになり気持ちを楽に過ごせるようになりました。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
心理カウンセラーのともでした。