- 奇譚を売る店/光文社

- ¥1,620
- Amazon.co.jp
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【ストーリー】
物語に、喰われちまえ。想像力の暴走に任せた、驚くべき古書幻想譚
また買ってしまった──。 店を出たとき、必ずつぶやく独り言。そうやって手に入れた書物が、目眩く悪夢へと誘う……。 博覧強記の探偵小説家が、想像力を駆使して、本そのものの業(カルマ)に迫った悪魔的傑作。(Amazonより)
物語に、喰われちまえ。想像力の暴走に任せた、驚くべき古書幻想譚
また買ってしまった──。 店を出たとき、必ずつぶやく独り言。そうやって手に入れた書物が、目眩く悪夢へと誘う……。 博覧強記の探偵小説家が、想像力を駆使して、本そのものの業(カルマ)に迫った悪魔的傑作。(Amazonより)
【感想】
本書は、6つの短編からなる連作短編小説です。
6編とも、「──また買ってしまった」という出だしで始まり、古本屋で購入した本をめぐって物語が展開。
話はそれぞれ完結しているので、どの章も単独で楽しめる。
各章に共通しているのは、購入した本の内容(過去の話だったり幻想奇譚だったり)が、いつしか現実にリンクして、物語と現実の境界があいまいになっていく...という部分です。
本の中の幻想が、現実世界へ滲み出てくるような感覚がたまりません。
各章は同じ主人公の話かと思って読んでいたが、途中であれっ?と思う。そして、最後の章に仕掛けがあって、それまでの物語の様相が見事に一変する。
自分も古本屋によく行くので、古本屋に通う人が必ず思うであろうことを、主人公が語っているので思わずニヤニヤしてしまう。
この作品自体は本格推理物ではないが、小説の構成が本格推理物以上に緻密な計算によって作られているのが分かる。本書は200ページほど作品だが、こういう作品を書くのは、本格推理物を書くよりも大変なのではないかと思える。枚数も稼げないのできっと割りに合わない。
6編とも、「──また買ってしまった」という出だしで始まり、古本屋で購入した本をめぐって物語が展開。
話はそれぞれ完結しているので、どの章も単独で楽しめる。
各章に共通しているのは、購入した本の内容(過去の話だったり幻想奇譚だったり)が、いつしか現実にリンクして、物語と現実の境界があいまいになっていく...という部分です。
本の中の幻想が、現実世界へ滲み出てくるような感覚がたまりません。
各章は同じ主人公の話かと思って読んでいたが、途中であれっ?と思う。そして、最後の章に仕掛けがあって、それまでの物語の様相が見事に一変する。
自分も古本屋によく行くので、古本屋に通う人が必ず思うであろうことを、主人公が語っているので思わずニヤニヤしてしまう。
この作品自体は本格推理物ではないが、小説の構成が本格推理物以上に緻密な計算によって作られているのが分かる。本書は200ページほど作品だが、こういう作品を書くのは、本格推理物を書くよりも大変なのではないかと思える。枚数も稼げないのできっと割りに合わない。
もうひとつ感心したのが、この話の舞台はパソコンやネットオークションもある現代なのだが、こういった怪奇幻想的な雰囲気を醸し出せるのがすごい。「世にも奇妙な物語」の世界に似ているので、ああいう話が好きな方にお勧めです。
この本を読んでいて思い出したのが、森博嗣先生の「少し変わった子あります」です。
ふだん推理・本格物を書く作家さんの幻想・SF・伝奇小説が、自分の中で優良図書認定になっています。
基本、書き方がミステリーだし、話の運びが理路整然としているし、説明がきちんとされてるのがいい。