2016年収穫品ランキング 5-1位 | 郵便・切手から 時代を読み解く

郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

2016年もいよいよ大晦日を迎えました。
昨日に続いて、【2016年の収穫品ベスト10】の上位5件をご紹介して、本年のブログを締めくくることにします。
 
※このランキングは飽くまで個人的な思い入れによるもので、マテリアル自体を格付するものではありません。またランキングと取得価格とは無関係です。
 
【第5位】 シベリア経由独あて外信書留・別配達・到達証明カバー(1939年)
短期間料金時代のものです。外信の急速便は1通でも手に入れば幸運です。

 

【第4位】 外信の書留・別配達最古カバー(1900年)
いまのところ外信便としての最初期データを持つ使用例であり、かつこの料金時代では類例が未発見のものです。

 

【第3位】 満州国相互間の価格表記・速達カバー
現物を見るまで、このような使用例が存在することすら想像していませんでした。

 

【第2位】 海外から到着した急速便としての最古使用例(1929年)
状態はいまひとつですが、最古データのためやむを得ません。到着便の急速便は郵便史上も重要なマテリアルなので2位としました。米国から横浜に到着し、再び米国に差し戻しになっています。

 

【第1位】 在朝鮮日本局相互間の書留・別配達カバー(1897年)
いまのところ最初期使用例であり、かつこの料金時代では類例が未発見のものです。

 

というわけで、今年もおかげさまで、期待以上の補強ができた一年でした。

今年一年、多くの皆様に、多方面においてお世話になりまして、誠にありがとうございました。
また、本ブログのご愛読に感謝いたします。

 

皆様どうか良い新年をお迎えください。

 

池田健三郎