1次昭和5円鎌足貼 戦後朝鮮における郵便料金受領証原符 | 郵便・切手から 時代を読み解く

郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

私が5円鎌足の専門収集をしていることをご存知の方がプレゼントしてくださいました。Kさん、ありがとうございます。大切にコレクションに収めさせていただきます。

 

これは内地での使用例ですといくらでも実例が残っていますが、外地(朝鮮)となれば話は別です。

 

消印をみると、光化門46.3.12となっており、戦後(昭和21年)において旧日本郵便局が残していった切手をそのまま使用したものであることが分かります。

 

当然ながら5円鎌足切手は最後期印刷の灰味オリーブ緑で、最後期特有の圧着不良による白抜き箇所も認められます。

 

これと同一の未使用シートを昨年のJAPEX出品作品で公開したのですが、当時の審査員は「最後期ではない」と勘違いしていました。しかしこれは戦後使用のまごうかたなき最後期、加えて水剥がしをしていないオリジナルかつフレッシュなシェードの状態を保っていますので、よく覚えておくとよいでしょう。