無料切手カタログ スタンペディア株式会社が発行する「ザ・フィラテリスト・マガジン」第7号が発行されました。
今号は付録を除く本誌だけでも208ページという大冊となっており、内容も多岐にわたり非常に充実した内容になっています。
個人的にはとくに、全体の約2割にあたる40ページを割いて掲載された、粟篤吉さんの論文「年賀切手の定常変種(昭和24-31年)」に感銘を受けました。これは非常にユニークな研究であり、ウェブマガジンならではの豊富な図版と拡大図により、定常変種が非常にわかりやすく示されていて、多くのコレクターの参考になるものと思われます。
これだけの内容で年間2,000円という廉価ですから、是非とも無理をせずに継続発行をお願いしたいところです。
ちなみにタイミング的にはちょうど「郵趣研究」が届いた直後ということで、(両者を単純比較しても仕方がないのはわかっているのですが)それでも余りにコストパフォーマンスが違いすぎる点は気になってしまいますね。両者について費用対効果を前提として経営的にみれば、「ザ・フィラテリスト・マガジン」の生産性が高すぎるのではなく、「郵趣研究」のそれが低すぎるということは論を待たないところでしょうが、早急に何らかの策を講じたほうがよいかもしれませんね。
なお今回、池田健三郎は第7号に先月のロンドン国際切手展視察レポートを執筆しております。よろしければ是非お読みいただき、感想などお寄せいただければ幸いです。
【参考】
http://tpm.stampedia.net/2015/06/%E7%AC%AC7%E5%8F%B7%E3%81%AE%E7%99%BA%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/