油! | 梵のブログ

梵のブログ

ブログの説明を入力します。

毎日パンに塗っているマーガリンなどの植物性の油。植物性だから動物 性のバターよりも体によい? そう思ってあえて使用している方もいらっしゃるかもしれませんが、美容や健康への良さというのは、植物性・動物性という枠だけで決めてしまうのは大きな落 とし穴。キレイな人は油にこだわっています。

© ウーマンエキサイト 提供


■人工でつくった油は、体にとって不自然なもの
マーガリンやファットスプレッドは、本来は液体である植物油(コーン油や大豆油など)に、水素添加という処理を施すことによって、固体化させた油のこと。その処理によって、分子構造が自然界には稀にしか存在しない「トランス型」に変化します。

本来は酸化しやすい植物油が劣化しにくい性質に変わり、保存性がよくなるため、加工品などに使用するにはうってつけ。ただし、不自然な構造をもつ、それらがたくさん含まれた食品を私達が摂ることによっての問題点を知っておかなくてはいけません。

不 自然なものが体内に入ることによって、消化・分解への負担が大きくなるどころか、悪玉コレステロールを増やし、同時に善玉コレステロールを減らしてしまい ます。また、細胞の膜や脳の材料であるはずの脂肪酸がニセモノの油にとってかわってしまうため、心臓病や糖尿病、アレルギー疾患、癌、など様々な病気を引 き起こす原因となってしまうことが、数々の研究で明らかになっています。

美しさは健康という土台にしか成り立ちません。キレイな人はきちんと油を使い分けているのですよ。

■どんなものに含まれているの?
前述のような分子構造が変化した人工油をトランス脂肪酸といいます。トランス脂肪酸が含まれている食材は、まずは、マーガリンやファットスプレッド、ショートニングなど、パンに塗ったり、お菓子の材料として使う植物性の固形(または半固形)の油です。

バターさえ使っていれば安全だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はほとんどのお菓子などの加工食品の原材料にはこういった人工油が使われているのです。


例えば、コンビニやスーパーで買う食パンや菓子パン、コロッケや唐揚げなどの揚げ物、そして気軽に買える、ポテトチップスやクッキーなどのスナック菓子、ファーストフードのフライドポテト、ハンバーガー、ドーナツ、デパ地下のケーキなどにも。



外食をすると家では再現できないほどのサクッとした食感の天ぷらや串カツなどがたくさんありますよね。ああいったサクサクした食感を作り出す材料がショートニングなのです。

加工品の場合は裏の原材料表記には、「マーガリン」「ショートニング」または「植物油脂」という言葉が見つかることと思います。ただし、レストランなどで食事をした場合は、材料を知ることはなく、知らずにかなりの量を口にしてしまっている人も多いはず。

WHO(世界保健機構)では、トランス脂肪酸の摂取目安を1日の全摂取カロリーの1%未満にするよう、勧めていますが、残念ながら1% どころか、百害あって一利なしの体を蝕む油なのです。

今 やほとんどの先進国では完全に姿を消すか、または厳しい規制のもと、危険性を大きく謳っています。例えば、ドイツやデンマークなどでは、日本製のマーガリ ンはトランス脂肪酸のかたまりだとして、10年以上も前から発売が禁止になっていますし、アメリカでは2013年の終わりに、食品医薬品局(FDA)がア メリカ全土で、トランス脂肪酸の食品使用を全面的に禁止する方針を発表しています。

■私たちの美と健康と、子供たちの未来
前述したように、油は細胞をつくり、脳を作ります。美しい肌、正しい神経伝達、そして、当たり前のように機能する健康な体そのものを作る重要な構成材料です。また、女性は自分の体だけではなく、未来の子供たちのことも考える必要があります。

母親の摂ったトランス脂肪酸は母乳中に分泌されます。急速に発育している乳児が摂り続けることで、外部からの刺激に弱くなり、アレルギー体質になりやすいとも言われています。ましてや妊娠中の女性が摂ることでの胎児への影響は言うまでもありません。

今や摂取をゼロにできないくらいに、様々な食材に使用され続けているトランス脂肪酸。日本の対応の立ち遅れから、この事実を知らない人の方が多いことでしょう。自分を構成するための材料となる、毎日口にする食品について、もっと関心をもつこと・・・・・