砂糖の作り方と 焼酎 | 梵のブログ

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【  砂糖の作り方と 焼酎 】

 

安い焼酎は 砂糖を採った後の「廃糖蜜」から作る。

 

まず 大よそ日本は砂糖全供給量の6~7割以上を 原料になる「粗糖」という形で輸入しています。

 

「粗糖」というのは サトウキビの生産地である程度不純物を取り除いた濃度の薄い黄褐色の結晶です。

 

(ちなみに甜菜糖の場合は、ほとんどが生産地で精製まで行われるので、一般には粗糖は作られません。また 余談ですが 輸入された甜菜糖は ほとんど遺伝子組み換えです)

 

それら「粗糖」を日本国内の製糖会社で精製して砂糖を作ります。

 

出来る順番としては最初にグラニュー糖 次が白砂糖 そして三温糖です。

 

その都度 煮詰め濃縮します。最終的に 3回程度 煮詰めることから 「三・温・糖」と言います。

 

三温糖の色は白砂糖が煮詰まり焦げた色なんです。

 

だから「三温糖を白くしたのが白砂糖」ではなく「白砂糖をとった残りの糖液からできるのが三温糖」であり、基本的な製法は同じです。(近年は白砂糖にカラメル色素等で着色している三温糖も多い)

 

そこまで行くと まだ糖分はあるのですが 原料は真っ黒でドロドロの液体「廃糖蜜」というものになります。

 

その「廃糖蜜」は製糖会社としてはゴミにしかなりませんが それらを有効に使う会社があります。

 

大手醸造会社や化学調味料の会社がそうです。

 

醸造会社では 廃糖蜜に残った糖分を原料に アルコールを作ります。

 

これが醸造用アルコールになり それらを調整して商品化したのが 焼酎甲類 俗にホワイトリカーなどと言われる製品になります。

 

その他には 清酒に使われる 醸造用アルコールになります。俗に言う「アル添」の酒

 

焼酎でも 乙類は イモや麦 米等から作るのですが 甲類はこれらから出来るものが多いのです。(物によっては米 麦 トウモロコシなどもあります)

 

化学調味料の会社は 廃糖蜜をバクテリアに与え 化学的な処理をして 最終的に化学調味料を作ります。(これは別ページで紹介)

 

結局 アル添の酒に入れるアルコールも 焼酎も 化学調味料も 大半の物は 砂糖を作った後の「廃糖蜜」から作られているのです。

 

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【   砂糖を取った残りから化学調味料  】

 

先日 砂糖を取った後の廃糖蜜から焼酎や醸造用アルコールというお話をしましたが 今日は 同じものから「化学調味料」が出来るというお話。

 

だから「サトウキビ」から出来ているというのは厳密に言うとウソ。直接出来ているワケではない。

 

※調味料(アミノ酸等)これは 俗に言う「化学調味料」「うま味調味料」 の事。その他 「グルタミン酸ナトリウム」とも言います。「等」となっている場合 複数入ります。

 

初期のグルタミン酸ナトリウムはコムギ等のタンパク質を加水分解したり石油から作ってましたが効率やコストの関係で現代では発酵法がメイン。

 

CM等ではサトウキビから作ると言われていますが

 

実際はサトウキビから砂糖を取った後の「廃糖蜜」という物を 元々 鳥の糞に存在していた一般的な「菌」「コリネバクテリウム・グルタミクス」にエサとして与えます。

 

その菌は 廃糖蜜の中では本来グルタミン酸は作らないのですが不要な成分を発酵過程で阻害する添加剤(界面活性剤やラクタム系抗生物質)その他 硫酸アンモニウム等々の薬剤が加えられるとグルタミン酸を作ります。

 

分かりやすく言うと 菌を栄養失調状態に保つようなイメージ。

 

その後「苛性ソーダ」(水酸化ナトリウム)等と結びつけて分離し 最終的に顆粒状にしているのですが そういう事は言わないで

 

・サトウキビから出来ます。・お酒や牛乳を発酵させるのと同じと言いますが サトウキビから出来るのは砂糖です。砂糖としては使えない残りを単に微生物のエサにしている。

 

お酒と違い 人間が手を入れ異常な状態に保たないとグルタミン酸は出来ない時点で自然な発酵とは違います。

 

***********いつも言ってますが こうやって書くと「自然は安全で 人工は危険」っと言う論調はおかしいのでは?」っという人が居ますが そんな事は一言も書いていません。

 

細かく言えばキリが有りませんが 加工するという事は 自然な濃度から大きく変わったりして ありえない量が混入したりそれらが原因で無意識のうちに正しい味覚を狂わせる事が良くないのです。

 

自然な物はいじっていない。極端な濃度にならない また いじらないから人的ミスが少ないと思われるだけです。リスク発生率を考えたら自然な話。

 

トリカブトとかテトロドトキシンは天然ですし自然ですが危険ですが分かっていれば避けられます。

 

人工的な物は 分かりません。古くは農薬入り餃子から 冷凍食品農薬混入事件 食パンからノロウィルス等が良い例。

 

加工度が高くなればなるほど物理的に事故が起きるリスクは高まるのです。