遺伝子組み換えでないの功罪 | 梵のブログ

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「遺伝子組み換えでないの功罪」


日本の遺伝子組み換え作物の表示は3種類ある

「遺伝子組み換え使用」(表示義務)
「遺伝子組み換え不分別」(表示義務)
「遺伝子組み換えでない」(任意表示)

この三つのうち、人は「遺伝子組み換えでない」という表示を頼りにする。この表示だけ任意表示である。



お豆腐に関しては、遺伝子組み換えでない、と書いてる大豆ではなく、国産大豆、と書いてるものを選ぶようにしています~



つまり書かなくても良いのだが、商品を選ぶときにはこの表示を探してしまうので、やはりメーカーはこの表示を利用する。


実はこの「遺伝子組み換えでない」という表示が、結果的に遺伝子組み換え作物を直接口にすることに繋がっているということをご存知だろうか。


説明」

まず、「遺伝子組み換え使用」。この表示は日本国内においては存在しない。存在しない理由は講演では詳しく話すのだが、簡単に言うと、「遺伝子組み換え使 用」と書くためには、「IPハンドリング」と言われる、いわゆる遺伝子組み換えに非遺伝子組み換えが混ざらないように生産や流通において二重の設備を求め られるため、コスト高になるからだ。


つまり、メーカーや商社はお金をかけてまでわざわざ「遺伝子組み換え使用」と書きたくはないので、この表示をすること は端から考えていない。


では、どうするかというと、「遺伝子組み換え不分別」という表示を使用する。


この表示の場合は、「IPハンドリング」という二重コストをかけなくて済むからだ。


だからこそ、遺伝子組み換え作物が混ざり込んでいる可能性がかなり高くなる。


日本国内においては、「遺伝子組み換え不分別」と書くと消費者の抵抗感が強い。


強いために、メーカーはできるだけ表示義務の無い食品に使用することにな る。


例えば、油、醤油、食品添加物などである。


(砂糖も表示義務がないが、現在国内生産の砂糖には遺伝子組み換えは使用されていない)。


油や醤油など、そもそも組み込んだ遺伝子が作り出したタンパク質が製造工程で排除される食品に関しては、検査技術も確立しておらず、危険性のあるタンパク 質も存在しないので、表示しなくて良いと決まっているからだ。


つまり、少なくとも直接遺伝子組み換え作物を口にするよりは安全である。


さて、問題は「遺伝子組み換えでない」である。この表示があれば消費者は喜んで買う。


なので、任意表示だというのに、大概のものに記載される。しかし、こ の「遺伝子組み換えでない」と書いた食品でも、5%未満の遺伝子組み換え作物の混入は認められているのだ。なんともおかしな話である。


完全排除が難しいか らだ。


「遺伝子組み換えでない」と書かれ安心して食べても、実は5%未満で混入している可能性がある。


しかも、油や醤油や砂糖などと違って、タンパク質を直接食 べる食品に使われているということになる。遺伝子組み換えは、組み換えによって作られたタンパク質に毒性があるというのだから、直接食べるのが一番危険性 が高い。


多くの海外の実験による動物の病死は、遺伝子組み換え作物を直接食べさせている結果だ。


5%未満ということは、20回以上その商品を食べると、1回まるごと遺伝子組み換え作物を食べたことになる。


豆腐とか納豆とか味噌とか・・・。


まぁ、あま り驚かすつもりはないのだが、こうした表示義務の裏側には必ず落とし穴があるものだ。


だからこそ、僕は「遺伝子組み換えでない」と書くためには、その混入 割合をもっと厳密にするべきだと主張している。


※ちなみに、国産原材料の場合、遺伝子組み換え作物が混入している確率は今のところ限りなくゼロに近いのでご安心を。