ミートボール・・・・・消費者側にも責任があると思うな! | 梵のブログ

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ミートボール・・・・・消費者側にも責任があると思うな~

安部司氏が、食品添加物の神様とすらいわれたのに、なぜ、キッパ

リ足を洗ってしまったか、といえば、実は、その大きなきっかけは
、彼が添加物で開発したゼッタイの自信作ともいえるミートボール
にあります。

そのミートボールは、あるメーカーが安く大量に仕入れた「端肉」
(牛の骨から削り取る、肉とはいえない部分。元の状態では、形は
ドロドロで、水っぽいし、味もなく、ミンチにもならないもので、
現在は、ペットフードに利用されているもの)を使って、何か作れ
ないか、とい依頼で、安部氏が開発したものです。

彼は、このどうしようもないとても食べれないシロモノに、卵を産
まなくなったくたびれた鶏のミンチ肉を加え、さらに増量し、さら
に、「組織状大豆たんぱく」を加え、味付けは、「ビーフエキス」
と「化学調味料」を大量に使用。さらに「ラード」「加工でんぷん
」「結着剤」「乳化剤」「着色料」「保存料」「ph調整剤」「酸
化防止剤」をうまく加えて、ミートボールを作ってしまいます。

コストを抑えるために、市販のソースやケチャップは使わず、「氷
酢酸」を薄めて「カラメル」で黒く色をつけたものに「化学調味料
」を加えてソースもどき」を作り、ケチャップも「着色料」「酸味
料」「増粘多糖類」をうまく調合して、「ケチャップもどき」も作
ります。本来なら、産業廃棄物となるべきクズ肉を、彼が「魔法の
粉」である添加物を大量に投入して、舌においしい「食品」に仕立
て上げたわけです。

このミートボールは、スーパーでも売値が1パック100円弱。安
い!あまりにお買い得な価格!笑いが止まらないほどの大ヒット商
品となり、そのメーカーは、この商品だけでビルが建ったといわれ
るほどだったそうです。

ところが、ある日、猛烈サラリーマン安部氏のせめての家族へのサ
ービスとして、3歳になる娘さんの誕生日には、早々に会社から帰
宅して、めずらしく家族みんなで食卓を囲み、お祝いすることにし
たようです。なんと、そのミートボールは、彼が添加物を大量に使
って開発した自信作のミートボールそのものだったのです!

安部氏は、真っ青になって、あわてて、「これは食べちゃいかん!
」とミートボールの皿を両手で覆ってしまい、胸がつぶれるような
思いをしたといいます。廃物同然のクズ肉に大量の添加物を投入し
て作ったミートボールを、わが子が大よろこびで食べていたという
現実。

「ポリリン酸ナトリウム」「グリセリン脂肪酸エステル」「リン酸
カルシウム」「赤色2号」「赤色3号」「赤色102号」「ソルビ
ン酸」「カラメル色素」などのあふれるような添加物を、自分の愛
する子どもたちが平気で摂取していたという事実。安部氏は、夜も
眠れぬほど、悩み苦しみ自問自答したあげく、きっぱりと、添加物
の会社をやめる決心をしたといいます。

でも、いわゆる会社人間のほとんどは、「でも、食っていくために
はしかたがない…」といいわけし、保身をはかり、臭いものにふた
をして、知らぬふりをするのではないでしょうか。現実には、そう
いうケースがほとんどといっていいでしょう。