【発表!Asia Series Poker Tour】 | ポーカープレーヤーとしての歩き方

ポーカープレーヤーとしての歩き方

僕はテキサスホールデムポーカーをマカオに住みながらプレーしていた。基本マカオのくだらない情報やまわりのなんやかんやを発信しているだけですが、毎日がんばっています。三重県の近鉄四日市駅前で『Liiink』というポーカーバーっぽいのをやってたりします。



※APT macau 2010にて


弟と一緒にずっと準備してきた仕事を、昨日やっと発表することができました。

ASIA SERIES POKER TOURというポーカーの大会です。


これは俺らの悲願であり、いつか

やらなくてはいけないこと

だとも思ってやってきた。


今日はここまでの軌跡を、書きたいと思う。



3年ぶりに書くから、どうやって書いてたかとか、丁寧な言葉だって、もうたいして使えないが、全てありのまま本音で書きます。俺らがどういう経緯でどういう想いでポーカーの仕事をしているか、などは最近知り合った方やsnsでしか知らない人からしたら分からないわけで、事実ではないことも言われたりします。

全てにおいて反論や訂正をしていたら、それだけで人生が終わってしまうので、しない。ただね、出来るだけ自分達のことをわかってもらうために、努力はしようと思った。俺に出来ることはそれだけで、その努力を怠らないようにしようと思う。

はい!前置きはここまでで、こっからは本題。


↑この写真、なんだと思いますか?



そう。9年前に仲間たちと作った、三重県にあるLiiinkというお店。


このお店、元々は雀荘だった。その雀荘を近くに移転してさ、大工やってる同級生と、後輩数人と俺(役立たず)で作ったお店。


内装費ってさ、アミューズメントって結構かけるでしょ。多分。ある人たちは2000万だったり3000万だったり、、、いや、1億って言ってる人も居たな。ほんとかどうかは知らんけど。


Liiinkの内装費はね、、、






      260万!




安過ぎて、びっくりするよね。雀荘の移転と内装工事、テーブル・チップなどの備品を中国から輸入したお金を合わせると全部で1000万くらいかかった。

そんなもんかと言われると、まあそうなんだけども、貯めてたお金はスッカラカンになったんだよね。


だからLiiinkの内装は、大工やってる友達が、朝から夕方までの現場終わって、夜の2時間だけ時給1000円で良い、と言ってやってくれた。


こいつはおれの救世主🦸‍♀️大工のシモノ(仮名)。シモノとは高校の同級生で、クラスがまあまあ一緒になって、進学校だったんだけど、俺らはあんまり頭が良くなかったからそこそこ仲良くなった。


こいつから学んだ言葉が2つある。


ひとつは

「明日やろうは馬鹿野郎」

そう呟きながら、彼はその日も黙々と作業をしていた。その背中が、大きく見えた。




そして、もうひとつが

「釘代だけは、別で払ってくれな」


だった。1000円もらっても赤字やわ、とか言ってたんだけは覚えてる。


けどな、こいつが居なかったら、今のポーカーの仕事は、出来てなかった可能性が実はある。だから、それを考えるとこいつには感謝せざるを得ない。


ありがとう😭シモちゃん!


そしてね、さっきの写真なんだけどさ、ポーカーテーブルが2テーブル見えるよね。でさ、イスに注目してほしいんさな。


わかる人にはわかると思うんやけど、これ、ニトリで980円で売ってるやつなんな。まじで金がスッカラカンやったのにな、椅子の存在忘れがち問題勃発してさ、脳がスゴい「キュッ」てなったのを覚えてる。椅子を買うことを考えると、脳が拒否する、みたいな。


そしてね、ここからは想像して欲しいんやけど、このテーブル、2台も稼働するわけないっちゅう話なわけ。三重県やからね、ここ。

ディスってるわけでなく、まあまあ田舎ってことを言ってる。


でさ、オープンして間もなくさ、トーナメントをやりたいわけですよ。おれはね。

けど、ここで問題が発生するんですよね。わかりますか?問題。


それはね、、、人が集まらないんです。不思議だよね。こんなに面白いのに。


でね、矢倉がとった作戦わかるかな?

それはね、全員呼ぶ作戦。とりあえず、友達認定してるやつ、全員呼ぶ。俺まじで友達少ないんやけどさ、それでも、友達認定、って実際の友達よりももうちょっとワイドなレンジでやらせてもらってたからさ、とりあえずLINE知ってたら


「めっちゃおもろいアメリカ🇺🇸からきたゲーム教えたるわ(ドヤ)」



て言って呼んで、トーナメント強引に開催してた。嘘ではないし、善意の気持ちも少しあった。まあ、トナメ開催するためやけど。


そんで、ワンテーブル全員友達、みたいな状態から始まったんが、三重のLiiink。悪そうなヤツは大体ともだち、ってラップあるんやけどさ、トナメ出てるヤツ全員ともだち!って韻踏んだろかなって思ったぐらい。ほんとに感謝。ここの友達から派生したポーカーの普及の過程を見てて、俺が得た感覚は


ポーカーの種を蒔く感覚。


誰かに教えると、そいつから派生してそいつの友達に教えてまた連れてきて、みたいな、まさに、種蒔いたら芽が出て、伸びて、実がなる。的な感覚。シンプルに嬉しかったんやと思う。自分が好きなものを、褒められてるような。

だから毎日Liiinkに来いってLINEしてた、高校の同級生のトヨダもまた忘れられない感謝すべき人。トヨダがおったから、ぎり、トナメ開始できた。だってなお君っていう友達が絶対セットで来てたから+2人で計算できてたから。


※左:シモノ 真ん中:トヨダ


真面目な話すると、そこから一気にいける気してきた。まずは開始時刻にトナメを必ずやる。何がなんでもやる。嵐がきててもやる。土下座してでもやる笑


「ポーカーが好き」なんて平凡で、「ポーカーをやってる人が増えていくのが好き」って感覚、わかるかな?これがマイナーなゲームに携わる醍醐味やよね。


話飛びますが、自分って、良いこととかまじで全然ないな、とか思って生きてるはずなんやけど、人生単位で考えると、めちゃくちゃ幸福度高いと思う。楽天家とかではなく、めちゃ深く悩んだりもするんやで?

でもその幸福度の要因が完全にポーカーやと思う。野球めっちゃ好きな俺が野球を仕事に出来なかったわけやけど、ぎり、ポーカーに拾ってもらえた的な笑。


仕事になるとまた違う、とか言う奴おるやろ?あれ、うそやで。たいして好きじゃないだけ。好きで好きでほっといても毎日やってることが、いずれ仕事になり、収入が得られるようになる。これって幸福度からいったらめちゃ大きな要素やと思います。


NEKOKAJIへの想いや軌跡みたいなもの、ASPTができた経緯みたいなものは、また機会があれば書こうと思います。


⇩Asia Series Poker Tour



ではASPT、人生賭けてやっていくので、皆さんサポートよろしくお願いします🥺