帝国データバンクの評価点 | 大阪の社長 kentのブログ

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会社経営をされていたら皆さんの所にも帝国データバンクさんや、東京商工リサーチさんの調査員さんが御社の業績を教えてくださいと調査に来られますよね?

 

ウチの会社にも数年前までは毎年調査員さんが来られていましたが、帝国データバンクさんの営業さんの依頼を断ったらパタッと来られなくなりました。

 

以前の評点は多分50点くらいだったと思いますが、正直、ウチの会社の様にエンドユーザーを対象にしている事業ではあまりこの手の評価を上げるメリットはないと思っています。

 

ただ、帝国データバンクさんや東京商工リサーチさんの情報を基にして、結構色んな会社が営業活動を行われている様なので、その対象になる事を求めたり、仕入れ先や銀行さんとの新規取引を望まれている会社は重要になります。

 

正直、調査員さんの印象や恣意的に評価点をあげたり、下げたりできる仕組みに???って思ってしまうのですが、評価点が悪いよりは良い方が良いのは決まっています。

 

で、先日、どこかの会社さんがウチの会社情報を調べて欲しいと依頼があったようで、数年振りに調査員の方が来社されました。

 

まぁ数年分の決算書をお渡しし、業界や会社の状況、今後の方針などをお話しして、また、御社の財務分析ができればお届けしますと言って帰られました。

 

で、昨日、その分析結果を持って来社いただきました。

 

評価点を教えて貰う事はできませんでしたが、貸借対照表や損益計算書などから得れる情報を分析して、業界内で自社がどの程度の位置にあるのか?ってわかるものをいただきました。

 

財務諸表分析チャートと言うのがあって、それを見れば一目瞭然なんですが実に歪なチャート図でした。

 

利益率が高いので経常利益率、営業利益率、売上総利益、売上債権回転期間、借入平均金利、流動比率はすごく良い値を示していますが、反対に健全性を示す固定比率、棚卸資産回転率、自己資本比率は悪いです。

 

まぁ老人ホームを全て自社保有している関係で、BS上の資産が増えてそれに伴い借入金も増えていますのでどうしても自己資本比率は低くなっています。

 

ただキャッシュフローが良い状況なので自己資本が低い事も問題ではないと仰られていました。

 

帝国データバンクさんでは色んな指標がAからEで示されていて、Aは同業比較で上位20%にランクインしていると言われていましたので、財務分析はそこそこ良いみたいです。

 

自社内でも固定資産と借入の問題には検討していますが、保有資産を売却すれば自己資本比率は上がりますが、利益率は当然に低下してしまいます。

 

また、キャッシュフローも今の様なフリーキャッシュを稼ぐ事はできなくなると思うので、当分は今の状況で進めていくと思います。

 

今後の計画としてはM&Aなどを利用して、資産を持たれていない会社をグループ化して、グループ全体としての財務戦略を考えて行こうとは思っています。

 

実際にはM&Aにも難しい問題が多々あり、最近も複数の会社の買収を検討しましたが、正直、どの案件も経営数値的に厳しくて成約には至りませんでした。

 

金融機関さんのスコアリング評価や顧問税理士事務所が出してくれる分析表も参考にしながら、自社の強み、弱みを知り、少しづつでも財務的な改善を行っていこうと思っています。

 

でも、先日一緒に食事に行った旧盛和塾大阪のメンバーの会社の評価点は60点近いと言われていたので、相当に良い決算内容、財務内容なんでしょうね。

 

多分、ウチの会社の評価点は51点程度と思いますので、自己資本比率を高めて行くしか評価点があがらないと思いますが、その為には毎期利益を出し、納税する事で内部留保を高めて行くしかありませんよね。

 

ただ、会社の内部留保がたくさんある事が良くないって言われている昨今

 

どうしたもんでしょうかね???