先日、洗濯機を修理し、翌朝はうまく洗濯でき「めでたし、めでたし」だった(その記事→こちら)のですが、さらに次の日に洗濯機を回した時、再び「キャー」という音がし始めました。音が鳴るタイミングは今までとは異なり、運転の途中に１，２回とか、脱水の初めに鳴いたりとかなのですが。。。
やはり、18年間も使ってきたＶ-ベルトが劣化し、どうにもならないのではと考え、「BANDO V BELT HM-20.5」を手に入れる方法をネットで調べますが、ＨＭという型式のＶベルトが見当たりません。
仕方ないので、メーカーのバンドー化学に以下の様に問い合わせてみました。
「SANYO の洗濯機 ASW-B60V(WG) を使用していましたが、洗濯の初めに異音が発生し、モーターと洗濯槽をつないでいるベルトに問題があるのではと、ベルトを見ると、型式に「BANDO V BELT HM-20.5」と印刷されていました。色々調べても、"HM-"という型式が市場に見当たりません。"M"型と"HM"型はどのように異なるのでしょうか。"M-20"とか、"M-21"で代用できるものなのでしょうか？」
メーカーからの回答は、「HM-20.5のVベルトにつきましては、メーカー向けの特殊サイズとなります。メーカー純正品となりますので、洗濯機のメーカー様へ補修品についてお問い合わせ下さい。」
「な、な、何を行ってるのだ、このメーカーはとっくになくなっているのにどの様に補修品として手に入れることができるのだ」と言う様なことを書いて、何度かメールのやり取りで判明したメーカーの見解は、以下の通りです。
①HM-20.5はVベルトの長さ20.5インチの事なので、M-20 や M-21 では代用できない。
②HM形は三洋電機向けの特殊仕様となっているため、Ｍ形のＶベルトとの互換性はない。
③HM形のVベルトは、現在生産していない。
Ｖ-ベルト HM-20.5 を手に入れる方法がないと言う事なので、メーカーの見解では「代用できない」という M-20 や M-21 が本当に代用できないものかどうか検討します。
まず、形状ですが、Ｍ－型ベルトの寸法は上幅10mm、高さ5.5mmであることがいろんな資料から分かります。
「Vベルトの種類と品番の読み方」より引用
ＭＨ-２０.５の寸法を実測してみますと、Ｍ-型と同じだと言うことが分かります。多分材質の違いがあるのでしょうが、この洗濯機についているＨＭ型用のプーリーにＭ-型ベルトも適合するだろうし、長さの違いは、モーター取付ボルトの長穴で調整可能なのではと見当を付けて、近くのホームセンターに買いに走ります。
購入したのは、M-20 と M-21。
スタンダードではなく、レッドしか置かれていなかったため、１個が税込 \1,738 円と思ってた以上に、３倍ほど高かったのですが、急いでいるのでやむを得ません。
とりあえず、M-20 で試してみます。
ベルト交換の方法は、前回の記事で写真付きで詳しく書いているので以降省略します。
ベルト長さは、M-20 でも余裕をもって調整できました。多分 M-21 でも調整可能だと思いますが、試していません。
さて、ベルトを交換して、洗濯機を起こし、とりあえず仮にコンセントをつないで、「脱水」を回してみると、モーターの唸る音だけで洗濯槽が回りません。
これはベルトを強く締めすぎたのかと、再度ベルトの貼り具合を調整して、「脱水」の試運転をすると、回りました。洗濯機を起こし設置した後、水だけで試運転して見ると、時々「キュッ、キュッ」と言う様な音が鳴るもののベルトが「まだ慣れていない為だろう」などと考え、しばらく様子を見ることとします。
翌朝、洗濯ものを入れて洗濯すると、一通りの洗濯が一旦終わり、そのまま追加で脱水したところ、モーターがうなる音だけで、脱水が回りません。何度試しても同じです。
そこで、洗濯機をまたもや横倒しにし、ベルトの貼り具合などを見ながら、モーターを手で回してみるとすごく重いのです。ベルトの貼り具合のせいかどうか確かめるため、ベルトを外してモーターを回してみても軽く回りません。
その状態でコンセントをつなぎ、脱水で運転して見ると、モーターがうなるだけで回ろうとしません。(これは非常に危ないので真似しないでください)
ついに、モーターの、多分軸受けが焼き付いたかなんかで、壊れてしまったようです。１８年間も酷使された挙句、新しいベルトを付けてもらって「頑張らなくっちゃ」と思って張り切りすぎて力尽きたのかもしれません。
結局モーターの交換なんかできそうにないので、修理はあきらめ、急いで翌日配達できる洗濯機をAmazon から購入することとしました。
(新しい洗濯機 アイリスオーヤマ IAW-T604E-W)
SANYOの洗濯機さん、１８年間ご苦労様でした。