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心に花束を - 「雪の花」関係者試写会


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --「雪の花」打ち上げ会場にて


 短編映画「雪の花」、本日は関係者試写会が挙行され、60名を超える関係者の方々が会場となった京橋テアトルにお集まりになられました。


 原作の第3回 Yahoo! JAPAN文学賞受賞者・秋吉理香子 さん。主演の渡辺裕之 さんと原日出子 さんご夫妻を始めとするキャストの方々。そしてブロスタTVモンスター☆ウルトラテレビ朝日Yahoo! JAPAN の重役の方々と各界を代表する御招待客の皆様。及び制作部、撮影部、照明部、音響部のスタッフの方々。我々KENFIL ARTS PRODUCTION からも、本作に出演の初海大 、音楽の真柴史朗 両氏が満を持して出席であります。


 忘れもしない4月25日 に立ち会ったスタッフ以外は、本日の試写会にて初披露となります。キャスト、スタッフが最善を尽くした作品の善し悪しは、最後は監督の裁量で決まると云っても過言ではありません。いかんともし難い緊張と興奮が込み上げてきます。


 関係者試写会というものは、強いて云うなら“監督を信じた者たちがその出来映えを確認する場”です。彼らが『裏切られた』と感じるのか、『この監督を信じて良かった』と感じるのか──最期の審判は今日この場で下るのです。特に一般の観客ではなく作品関係者の反応というものは、思い入れがあるぶん必ず明確に明暗を分かつはずです。逆に云えば関係者さえ満足させられない作品が、観客に受け入れられるはずはありません。


 良いのか、悪いのか、──私にとっては何百回と観たはずの「雪の花」が、今日は新鮮味を帯びてスクリーンに映えています。・・・


 ・・・物語が進んで中盤を過ぎた頃から、最前列に座っていた私の後ろから、ひとり、また一人と、すすり泣く声が聞こえて参りました。その音はクライマックスに掛けて重なり合い、やがて終了後に室内が盛大な拍手に包まれると、漸く私は監督としての責務を果たしたのだと強く感じました。


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --花束


 終了後にはお約束の打ち上げパーティー(映画屋はこれが無いと暴動が起きます)。作品の余韻の残る会場には、どの席にも笑顔、笑顔、また笑顔があります。


 5ヶ月前に収録したあの対談番組 と同じように隣同士の席に座った私と秋吉さんは、あの日には脚本すら完成していなかった作品を肴に祝杯を挙げている運命の奇跡を想いました。「雪の花」は、すべてあの一篇の短編小説から始まったのです。


 眩いばかりの向日葵と、燃えるような紅の薔薇の花束に顔を埋めながら、私は今一度心から謝意を表せずにはおれませんでした。──かの小説を生んで頂いた秋吉さん。そしてその映像化を決定し、私を監督に抜擢して頂いたブロスタTV。運命の原作に導かれ、主演をご快諾頂いた渡辺さん原さんご夫妻を始めとする素晴らしいキャスト陣。そして最後まで私を支えて下さった精鋭揃いのスタッフ陣。・・・今年最高の宴の席で交わされた渡辺さんとの熱い抱擁が、言葉を超えて全ての事柄を物語っています。感謝。ただ感謝であります。


 100年に1度と云われる世界的大不況の最中にあって、この作品が世に出されることの意義を思います。願わくば、多くの観客の皆様の心に、「雪の花」が咲かんことを。