五加参(別名 エゾウコギ、刺五加、シベリア人参)

 

五加参は、朝鮮人参と同じウコギ科の植物です。分布域は、朝鮮人参とほぼ同じで北はロシアのシベリア、東は北海道、南は朝鮮半島から中国の黒竜江省のあたりに限られています。朝鮮人参と同じで生育する土壌によって品質が変わり、とくにロシアに自生するものが上物とされています。これを「シベリア人参」として呼んでいます。これはロシアの土壌が栄養豊富で気温によってその栄養素を分解する速度がゆっくりで、また細菌群が独特のものであることも関係していてゆっくりと熟成されるお酒のような感じになっているためかもしれません。

 

特徴

中医学的には「扶正固正、益気安神、補腎健脾」となっていて神経衰弱、心血管機能不全、脳動脈硬化、脳梗塞、更年期障害、肝炎、潰瘍などに使われています。

 

よく使う症状

店頭でよく用いるのは季節的な気分の落ち込み、体内時計の調子が悪くなってしまったという症状に使います。季節的な気分の沈み込みや体内時計の調子が悪くなって夜眠れず昼間に眠くなるという方や夜勤の仕事で体内時計の調子が悪くなりやすい人の調子をよくしてくれます。

 

また五加参は、脳のストレス耐性を上げることも知られており、ストレスの多い人や更年期ぐらいから増えてくるストレスによる落ち込みやソワソワ感などに使います。夫原病にもよく使ったりします。

また受験生にもうってつけで、ストレスや冬の受験期の環境ストレスからくる脳の機能低下を防ぐこともできます。

 

それと大きな病気で治療中の気分の落ち込みを防ぐとともに、免疫力を上げることも確かめられています。ちょうどがんの患者さんがよく笑うと免疫力が上昇するのとよく似ています。

 

以上のような使い方からコロナ下の現状では服用をお勧めするケースが非常に増えている人参です。