漢方薬で一度はダイエットに成功したものの、1年ぐらいでリバウンドしてしまい、それから痩せにくくなってしまった、という方の漢方での対応方法を紹介します。

お医者さんで処方された漢方薬やテレビで
CMをしている漢方薬をドラッグストアなどでセルフ購入して一度はダイエットに成功したけど、リバウンドして以前より体重が増えてしまったという方の相談がこのところ数件続きました。


これは漢方薬によって体質改善がうまくいっておらず、ただただ体の中の脂肪や水が「抜けただけ」ダイエットの方に多くみられる現象です。こうなるとダイエットリサイクルにはまってしまい、痩せにくい体質になるばかりか以前よりも太りやすくなってしまうという方も多くみられます。


最近の研究ではダイエットの体質改善とは腸内細菌の種類等がきちんと痩せやすい状態に変化しないと成功した状態が続かないといわれています。また、ダイエット用の処方された漢方薬や、セルフ購入の漢方薬が体質的な適応があっていないために体調を大きく損なってしまっている方の相談も時々あります。


リバウンドを起こした方にとって大事なのは痩せる状態になる腸内環境をつくること。大黄などで腸内に大洪水を起こして下痢をさせて痩せる方法や、葛根湯や越婢加朮湯のような麻黄の配合された処方で、無理やり代謝をあげて痩せる方法では体に大きな負担をかけてしまいます。


そういう方たちにおすすめして成功している方法は、消化をたすける消導剤を夕食後に使い、食べたものがきちんと消化され、大腸で待ち構えている腸内細菌のエサに十分なるぐらいに消化された状態をつくること。

それと、毛細血管の血行を促すような漢方薬を使うことです。

肥満になると肥満細胞の周辺の毛細血管に炎症が生じてしまい、これによって肥満細胞が分裂しにくくなり食欲を抑えてくれるレプチンが肥満細胞の中から血液中に放出されなくなり過食の状態が続いてしまいます。こういった状態を漢方では瘀血(おけつ)と呼んでいます。これを毎食ごとにきちんと解消するような漢方薬を飲むことで、肥満細胞周辺の炎症や血行が改善され、以前に使った漢方薬でできなかった体のお掃除ができるようになり、また食欲も抑えられるようになります。


これと同時によくかんで食事をするように心がけるだけで、それまでの食生活を続けても週単位で減量ができる方が多いです。

この方法は飲むだけで体の調子も本当によくなる方が多い方法です。参考にしてみてください。(よいち)