それは…
朝の通勤ラッシュ車輌内。
誰もが無言になりがちなその場でも、楽しそうに喋り続ける人がたまにいる。
連れの二人と乗り込んできた、ハタチそこそこの、その彼女もそうだった。
ラッシュ特有の周囲の流れや圧迫に翻弄されることすら楽しそうに話題にして喋り続けている。
ほほえましいんだかイラつくんだか微妙なソレを聞くともなしに聞いていると、彼女が突然、
「えー、なにコレ?!何この骨?!」
連れの一人の、首とゆーか肩口の辺りを掴んでいる。
「なに?なんでこんなトコに骨あんの??」
掴まれた連れの男子は、なにやら言い返したようだが、聞こえない。
さらに「変じゃない?こんなトコに骨ってある?」と続ける彼女に、とうとうもう一人の連れが笑い出した。
「何言ってんだよ、おまえだってあるだろ」
「え~
??」
そう、キミにもあるに決まっている。無いはずがない。
たとえ、キミにとっては普段あまり認識しない箇所なのだとしても。
「鎖骨」が無いワケがないだろう!
彼氏(?)の鎖骨を掴んだまま、なおも首を傾げる彼女のおかげで、驚きとかすかな笑いを味わううちに、満員電車は降車駅に滑りこんだ。
誰もが無言になりがちなその場でも、楽しそうに喋り続ける人がたまにいる。
連れの二人と乗り込んできた、ハタチそこそこの、その彼女もそうだった。
ラッシュ特有の周囲の流れや圧迫に翻弄されることすら楽しそうに話題にして喋り続けている。
ほほえましいんだかイラつくんだか微妙なソレを聞くともなしに聞いていると、彼女が突然、
「えー、なにコレ?!何この骨?!」
連れの一人の、首とゆーか肩口の辺りを掴んでいる。
「なに?なんでこんなトコに骨あんの??」
掴まれた連れの男子は、なにやら言い返したようだが、聞こえない。
さらに「変じゃない?こんなトコに骨ってある?」と続ける彼女に、とうとうもう一人の連れが笑い出した。
「何言ってんだよ、おまえだってあるだろ」
「え~
??」そう、キミにもあるに決まっている。無いはずがない。
たとえ、キミにとっては普段あまり認識しない箇所なのだとしても。
「鎖骨」が無いワケがないだろう!
彼氏(?)の鎖骨を掴んだまま、なおも首を傾げる彼女のおかげで、驚きとかすかな笑いを味わううちに、満員電車は降車駅に滑りこんだ。
ナンバープレート見ときゃよかったぜ
数日前の朝のこと。
駅前の横断歩道を向かい側から渡って来た年配の女性の手には白杖が握られていた。
そして彼女がボタンを押したのだろう、その場には「とおりゃんせ」が流れていた。
誰も特に気にかける様子もなく、彼女とすれ違う。
ワタシもそうしてすれ違い、自分が渡り終えた時になんとなく彼女を振り返った。
やや歩みのゆっくりな彼女はあと2、3歩で渡りきるところだった。
その時。
大きなクラクションが響いた。
右折して交差点に進入しようとしたまま、歩行者が渡り切るのを待っていた某社のバスだった。
まだ「とおりゃんせ」は鳴っているし、歩行者信号も青だ。クラクションを鳴らす場面じゃない。
何より、彼女の白杖を目にしていて、何故そんな真似ができるのか。
ワタシの周囲にいた数人も振り返って唖然とする中、バスはバカでかい図体を進めて行った。
怒りのあまり、その日以来、その会社のバスには乗っていない。
そんなことしかしない自分が情けない。
駅前の横断歩道を向かい側から渡って来た年配の女性の手には白杖が握られていた。
そして彼女がボタンを押したのだろう、その場には「とおりゃんせ」が流れていた。
誰も特に気にかける様子もなく、彼女とすれ違う。
ワタシもそうしてすれ違い、自分が渡り終えた時になんとなく彼女を振り返った。
やや歩みのゆっくりな彼女はあと2、3歩で渡りきるところだった。
その時。
大きなクラクションが響いた。
右折して交差点に進入しようとしたまま、歩行者が渡り切るのを待っていた某社のバスだった。
まだ「とおりゃんせ」は鳴っているし、歩行者信号も青だ。クラクションを鳴らす場面じゃない。
何より、彼女の白杖を目にしていて、何故そんな真似ができるのか。
ワタシの周囲にいた数人も振り返って唖然とする中、バスはバカでかい図体を進めて行った。
怒りのあまり、その日以来、その会社のバスには乗っていない。
そんなことしかしない自分が情けない。