博士への道は険しい | ヨーロッパの片隅で

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博士になるのって、こんなに大変だとは思わなかった。


日本だったら、論文博士っていうのがあって、単位とか取らなくても、論文だけで博士になれるけど、外国ではそんな制度はないと思う。


日本の博士号の取得制度だったら、確かにその極限られた分野に関しては詳しくなるけど、それではいけないと思う。


博士って、その自分の専門に関する周辺のことも全部把握できていて初めて博士って言えると思う。


僕は日本の大学の時、5年と6年の時は薬理学講座で実験の毎日だったんだけど、そのほんとに実験に関することだけは確かに詳しくなったけど、薬理学全般について詳しいかと言われれば、そうでもないと思う。


悪い言い方をすれば、教授のための実験技術者だったと思う。


モルモットの精管とそれに付いている神経を使って実験していたので、2年間でかわいいモルモットを50匹は殺めた思う。


モルモット選択、殺害、解剖、標本作りといった一連の手順はプロの水準に達していた


そのおかげで、小動物の解剖はかなりうまくなったと思う。卒業後、動物病院で手術がうまいと誉められた。



しかし、その実験で解明されることが、どれほど重要なのか?とか、それが分かってどうなるのかとか、全然分からずにただ言われた実験を行っていた


そんなんで研究者とは言えないと思う。


今は、自分の専門領域にかかわる基本的な科目の単位を勉強しまくっている。道は険しいが、これこそ真の博士になる道だと手応えは感じている。


まだまだ、道の半ばにも達していないけど、くじけずに続けるしかない。