骨折してから10日以上たったけどまだぜんぜん動いてない。


ほんとメタボ道まっしぐらや。。


治ったらたくさん走って痩せよう・・・。

裏同心ルンゼの最後の涸滝までなんとか降りてきた。現在は午前10時。安全地帯まで降りるには十分時間があるし、天気も快晴でしばらくはもちそうだ。

歩くペースは亀並みだということは分かっているので少し休憩して歩きだす。とりあえず大同心稜まで1時間を目標に出発。歩きだして最初の斜面は足が潜り全然進まない。普通に歩こうとすると左足と左腰が痛くて体が進まない。何か登るためにいい方法はないかと考えて、膝をついて四つん這いで進むと楽なことが分かった。そうして雪が柔らかいところは四つん這いで進んで雪の堅い斜面まで来れた。ここからは傾斜が増しているので滑ると谷底まで滑りそう。スリップは絶対にしたくない。

見た感じは傾斜がきつくて大変そうに思えたが、堅い雪面や草付きにアックスが良く刺さって腕中心で登っていけた。ダブルアックスで傾斜の無い所より逆に速く進めた。そして何とか大同心稜に合流できた。予定通りここまで1時間かかった。たぶん普通に登れば10分ほどの距離だけど・・・。

ここまで、左足首に体重をかけて登ることはできずにほとんど右足だけで登ってきたので右足の疲労がでてきた。

ここからはトレースがあるのでペースは遅いが歩きやすい。少し歩いて座れるところで昼休憩をした。kさんもわき腹が痛くて座るだけで苦しそう。休憩中はさっき雪崩にあったのが嘘のように天気は良くて、見渡せる八ヶ岳の山はきれいだった。自分たちはひどい目にあったが周り物には普段と変わらない時間が流れている。腹ごしらえをして出発する。赤岳鉱泉までは目標14時とする。

下り始めて間もなく、ガイドさんのパーティーに追いつかれた。

雪崩にあってケガをしたことを話すと痛み止めにバファリンをくれた。ガイドさんも昔、両足骨折で仲間に助けられながら下山した経験があるらしい。それを聞いて自分はだいぶマシだなと思った。っていうかこの人スゴイ・・・。

ガイドさんとわかれて再び自分たちも下り始める。途中でkさんが木の杖を拾ってくれて歩きやすくなった。ペースが上がり杖の素晴らしさを実感する。根気良く亀のごとく歩いて14時過ぎに赤岳鉱泉に無事到着。ここまで降りてくると人も多くて助かった感があった。しかし、着いたらぼろぼろの体でテントを撤収して重たいザックを担ぎ、車が入れる赤岳山荘まで下らないといけない。

元気な状態なら1時間チョイでいけるが今の状態を考えるとかなり長い距離に感じられた・・・。

二日目は朝から快晴!テンションも上がる。朝食は簡単にすまして6時20分ごろ出発。

アプローチの大同心稜にはすでにトレースがあり、体が熱いこと以外は順調だった。大同心バンドを降りて裏同心ルンゼの最後の涸滝に着いた。ここからが1ピッチめでじゃんけんで登る順番を決める。そして、自分が最初はリードする。4級-のピッチで草付きにアックスが良く刺さるので慎重にいけば問題ない。

2ピッチ目は簡単な雪の斜面で50mいっぱいにロープを伸ばす。次も簡単そうで狭い雪の斜面を登り、凹角状の岩場を目指してコンテで登りだした。最初に、20mほどトラバース気味に斜面を横切って、次に2mほどの岩場を登り、雪の斜面に登りついた。凹角まではこの斜面を10mほど登るだけだ。

しかし、この斜面が今日一番の積雪で腰くらいまで潜る。やけくそ気味で5mくらい登ったところでついにやってしまった。

自分の2m上が割れて雪の斜面ごと流された。流されている途中で後続のkさんを一瞬確認できたがもはやどうすることもできない。ただ流されるだけだ。流されながら岩に体が何度も当たってバラバラになってしまうかと思った。2,3mほどの岩のオーバーハングを落ちたとこでロープがピンと張って止まった。kさんが止めてくれたかロープがどこかに引っかかったか。止まってkさんに無事を伝えたかったが腰に激痛が走りしばらく声も出す気になれなかった。そして、無意識にロープを解こうとしている自分に気づき、冷静さを失っていたので落ち着こうと努力する。自分は無事だと言いきかせる。

腰の痛みと気持ちが落ち着いたのでkさんに無事を伝える。kさんも無事なようでほんとよかった。kさんのところまで歩こうとすると左足首に激痛があり思うように歩けない。左足を上げようとすると左腰が痛くて足が上がられない。右足は無傷で上げても腰に痛みはないので右足だけでだましだまし歩いてkさんのところまで行った。

kさんは大丈夫と思ったがわき腹がめちゃ痛いらしい。折れてるかも・・・。


2人ともこのまま登るのはどう考えても不可能なので下山を即開始する。とりあえず、1ピッチ目の終了点まで降りてきた道を引き返すことにする。1ピッチ目の終了点までクライムダウンをしたけど左足がまともに使えず怖かった。

終了点から自分はkさんにロワーダウンで降ろしてもらい、kさんは懸垂で降りた。降りたとこには雪崩の後があったので、先ほどの雪崩はここまで落ちてきていたと分かった。降りたとこから1ピッチ目のスタート地点まで少し登った。足と腰が痛くて思うように動かず、スタート地点までの10mほどの距離でも時間がかかった。2人ともそこで少し休んで命があったことに感謝した。


そして、ここからは大同心バンドを登り返して大同心稜を下らないといけない。10mでヒーヒー行ってるのでこの先が絶望的に思われた・・・。

先週の土日、いつもと変わらず八ヶ岳に行ってきた。

kさんと現地で合流後、今回の計画を相談。現在は昨日の晩から雪が降り続いていて車の窓に5㎝は積もっていた。山は下界よりは積もっていることが予測される。

かねてからの計画では1日目、大同心大滝、2日目は大同心北西稜を計画していた。しかし、この降雪ではどちらのルートも雪崩の危険性があり、計画を変更して中山尾根など雪崩の危険が少ないルートにしようか検討した。

話した結果、とりあえず現地まで行って決めることに。

八ヶ岳山荘から登り始め、赤岳鉱泉に着くころには天気が回復してきた。テントを張り登攀の準備をして大同心沢をつめる。沢の左右からチリ雪崩があったのかデブリがところどころある。

大同心大滝までは無事着いて登るラインを探る。一番右は傾斜が一番ありそうで少し溶けてきていたので真ん中と左をリードした。どちらも4級くらいか。

二人で2本リードしたら日が暮れてきたのでテントへ帰る。行きに通った時よりデブリが増えていて、日中は暖かかったのでその時に雪崩たんだと思った。


大同心大滝は今シーズンの目標だったので登れたことが嬉しく、テントの中では会話も弾んだ。


この時点では雪崩の危険のある斜面は日中暖かかったので全部雪崩ていると考えて、明日は天気が良ければ予定通り大同心北西稜に行くことにした。

大同心北西稜も雪崩の危険があるのは最初のほうだけだったので大丈夫かなと甘くみていた。


カレーとうまい餃子を食べて就寝。今シーズンで一番暖かくあまり寒くなかった。

明日、大同心の頭に立てるかと思うとワクワクした。

今シーズン初、氷ノ山。ルートは東尾根から登った。終始黙々と登り、汗だくになった。汗で体が冷えようがお構いなしの修行状態。しかし、今日はとても暖かくてあまり冷えなかった。山頂でラーメンを食べて流れ尾根を降った。スキー場に着いてからは林道を降ったが、ツボ足だったために足がズボズボはまり、今回の登山で一番疲れた。

なぜ、ワカンを使わなかったかというと体力を鍛えるためと着けるのがめんどくさかったから。どちらかというとめんどくさい方の理由が大きい。


山でおうちゃくはあきませんな。