これまでの経緯

 

 2021年5月上旬:単身赴任先の札幌で、食道がん(腺がん)・進行がんの診断
 2021年5月中旬:自宅のある大阪の大阪国際がんセンターで受診

         ステージⅡの診断
 2021年5月下旬:抗がん剤治療(シスプラチン、ドキタキセル、5-FU)
 2021年6月中旬:抗がん剤治療(シスプラチン、ドキタキセル、5-FU)
 2021年7月下旬:食道の亜全摘出、3領域リンパ節郭清、胃管再建手術
 (胃の一部、リンパ節の摘出手術)
  摘出したリンパ節の顕微鏡検査により2箇所から、
  がん細胞が確認されステージはⅢに
 2021年8月上旬:退院
 2021年9月下旬:再発リスク軽減のための抗がん剤 TS-1の服用開始
  100mg/日・服用期間は1年間の予定で服用開始

   服用サイクルは「2週間服用後、1週間休薬」の3週間サイクル

 2021年11月上旬:副作用がキツくなってきたため休薬期間を1週間延長

   服用サイクルは、「2週間服用後、2週間休薬」へ

 2022年3月下旬:第8サイクルから 80mg/日に投薬量を減量

 

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シリーズ6回目に振り返るのは 栄養士さん です

 

 ブログを読んで頂いた方から、「一緒に闘ってくれた感覚の強い看護師さんという表現がありましたが、どのような関わりからそう感じられたのですか?」という質問を受けました。

 

 そう問われて見て、共通点はあるんだけど、パッと言葉に出来ないけれど、「その共通点は、あらゆる仕事に共通する要素でもあるかもなぁ」とも思い、今回の『感謝してもしきれない!!一緒に闘ってくれたと感じた医療スタッフさん』シリーズで頭に浮かぶ医療お一人おひとりのどこに、そう感じたのかを思い返して、まとめると共に感謝の気持ちを改めて表現したいと思います(まぁ、ご本人が目にする機会はないのでしょうが、いつか改めて感謝の気持ちを伝えたいと思っている方ばかりです)。

  栄養士さん

 退院を控えたタイミングから、妻と共に定期通院時に毎回、栄養指導をして頂いている栄養士さんです。

 妻は、最初から、絶大な信頼を寄せていましたが、私は最初から強い信頼を置いていた訳ではありませんでした。

 とりわけ、退院を控えた時期、栄養指導の時間に

 

「焼肉を食べられるようになるのは、

 大分、後になると思うのですが、

 刺身・寿司は食べても良いですか?」

 

 

と私が聞いたとき、担当医の先生は、

 

「試しながらであれば、

何を食べても良いですよ」

 

と言ってくれたのに対して、栄養士さんは

 

「血液検査の数値をみると

生魚はもう少し後の方が良いですね」

 

 

 

との回答で、妻は「なるほど、当面、控えよう!」と強く納得していましたが、私からすると、喜び、楽しみを奪われた感覚が強く、当初は「自らの幸せをはばむ存在」に近い印象でした😅

 

 それがいまでは、私自身が絶大な信頼を寄せ、「一緒に闘ってくれている」と感じるようになっています。転機は、2つあります。

 

 

 一つ目に転機は、栄養士さんから、焼肉を食べてもOKとGoサインをもらえ、術後初めて「焼肉を食べました」と報告をした際、

 

「良かったですね〜!!」

 

と凄く喜んでくれたこと。

 

 二つ目の転機は、再発リスク低減にための抗がん剤TS-1の服用が始まり、味覚・嗅覚変化の副作用が始まり、大好きだった焼肉も、ご飯も、噛めば噛むほど、この世にものとは思えないまずい食べ物に変わってしまう症状が強くなり、食べらるものがどんどん減っていき、食事の時間が近づくと、「また、食事の時間か」、「何だったら、食べられるんだろう・・・」、「食べずに生きていけるなら、食べずに生活したい」と食事の時間が来ることが、どんどん苦痛になっていきました。そんなタイミングでの通院時の栄養指導の時間に

 

「こんなものだったら、食べやすいかもしれませんね。

 こんな形で食べると食べやすいかもしれません」

 

と様々な提案をくださいました。「それは、イケるかも!」と思ったものに、すがる思いで試していく中で、少しずつ、体重の減りが落ち着いて来ました。

 

 自分なりに体重維持による免疫力維持のため、「限られた食べられるもの、食べられるタイミング」を最大限に工夫していると、

 

「kennyさんは、本当にとっても頑張っていると思います!

 これだけ、食べられるものが減ってきている中で、

 これだけ工夫しながら食べて、

 体重を維持出来ていることは、本当に凄いと思います!!」

 

と力を込めて、言ってくれました。その時の言葉、語気、表情から、

 

「この人は、本当に自分のおかれている苦しみを理解し、

 共感してくれた上で、心の底から自分の頑張りを

 認めてくれている」

 

ことを感じました。まさに、「一緒に闘ってくれているんだ!!」と感じました。

 

 

 前々回の面談時には、

 

「kenny さんは、いまの状況で出来うることは、

 全てやっていると思います。本当に素晴らしいです。

 私から提案出来ることは、もうありません。」

 

と次回以降は、栄養指導の時間はなくしても良いと言ってくれました。でも、私は、自分の頑張りを見てくれる、認めてくれる人の存在は、日常を支える心の支えになっており、

 

「私にとって、この時間は自分の励みになる欠かせない時間になっています。先生がよろしければ、もうしばらく、この時間は続けさせてください。」

 

とお願いするまでになりました。先生に様々なご提案、励ましがなければ、私の体重はもっと大幅に減っていたと思っています。本当にありがとうございました!!

 

〈一緒に闘ってくれたと感じたポイント〉

 患者さんの状況を踏まえ、患者さんのために誠心誠意の提案。患者さんの気持ちへの共感と解決策を一緒に考えてくれる姿勢。患者さんの喜びを自分の喜びと感じて頂けていたことが伝わってくるくらいの「患者さんを支える」強い気持ち。

※こうして、振り返ってみると、これまでの医療スタッフさんと仕事の内容は違っても、共通する部分が多いですね。そして、このことは、対人の仕事では、どんな仕事にも共通するベースの部分なのでしょうね。

 

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以下の記事は、全ての内視鏡医の先生、逆流性食道炎の経験者の方にお読み頂きたいとの思いで書いたものです。是非、ご一読ください‼️

 

 

 

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました!!