春の渡り真っ最中 | 僕は動物カメラマン・フィールド日記裏話

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北海道から沖縄まで日本全国、更にネパール(6回)中国(6回)マレーシア、そして南米エクアドルのガラパゴス諸島にアンデス山脈を超えた奥アマゾンなど、国内外で追い続けてきた野生動物と、撮影中のワクワクドキドキのフィールド裏話です

 人間界は新型コロナウイルスの蔓延で大変なことになっていますが、野生の世界は何事も無かったかのように営みを続けています

 サクラの花が散り季節は移ろい、南の国で春を待ちわびていた野鳥たちが、子育てのために日本へ訪れ始めました

 ウグイス・コマドリと共に日本三鳴鳥と称せられるオオルリ

バードリサーチ鳴き声図鑑 https://db3.bird-research.jp/saezuri/birdsong/detail/105

 

  キビタキ

バードリサーチ鳴き声図鑑 https://db3.bird-research.jp/saezuri/birdsong/detail/104

 

 サンショウクイ

 この鳥は、鳴き声がピリリーピリリーと聴こえるため、山椒は小粒でピリリと辛いのことわざから山椒食いと名付けられたそうです。

 

バードリサーチ鳴き声図鑑 https://db3.bird-research.jp/saezuri/birdsong/detail/69

 

 さあクイズ!誰でも知っているのに、姿を見たことのある人がほとんどいないこの鳥、さあ何でしょう? 

答はこれ バードリサーチ鳴き声図鑑 https://db3.bird-research.jp/saezuri/birdsong/detail/91

 

 なお、これらの写真はウグイス以外は全て、福岡市動物園の入り口から植物園までと、植物園内で撮影したものです。

 

渡り鳥たちは、砂漠のオアシスからオアシスを目指し旅をするキャラバン隊の様に、都市公園から都市公園を目指して渡っているのです。もしかすると、あなたのお家のそばの公園でも、普段は滅多に見ることの出来ない珍しく美しい野鳥が観察出来るかも

 

 

 最後にカワセミの水浴び

 

 え~カワセミって留鳥で渡りしないでしょ!と思ってる方もいらっしゃるでしょうね

 

ところが、山科鳥類研究所の委託研究員が国内外で行っている、野鳥を捕獲し脚に標識を着けて放す調査によると、北海道で捕獲されたハシブトガラスが、19年後に羽田空港で飛行機にぶつかって死んでいるのが見つかったり、やはり北海道で標識を着けられたメジロが九州まで越冬に来ていることが分かったりと、今まで年中同じ個体が同じ場所にいる留鳥とされていた種類が、実は渡りをしていて季節で入れ替わっていることが分かっています

 

 DNA分析など調査手法の革命的な進歩により、生物学の今までの常識はひっくり返りつつあるのです