意外なところで発見されるモノたち

中国にシフゾウと呼ばれる動物がいます。漢字では「四不像」と書きます。

角がシカ、首がラクダ、蹄がウシ、尾がロバに似ているけどそのどれでもない動物、というところから「四不像」の名前で呼ばれたわけですが、清朝末期には皇帝の狩猟園以外に絶滅していて、その残った個体も義和団の乱で暴徒により殺されて食われてしまいます。

完全に絶滅したと考えられていた「四不像」ですが、イギリスのベッドフォード公爵が自分の領地に持ち込んでいた種が確認され、現在ではそれを基に繁殖が進んでいます。

また、中国原産の「スライゴオオサンショウウオ」は絶滅していたと考えられてきましたが、京都大学の調査により、日本のサンシャイン水族館と広島市の安佐動物公園のバックヤードで生きたオスの個体が確認されました。保管されているメスの細胞とあわせてクローン個体を作り出す事も検討されているようです。

以外なところで生き延びていたのは絶滅危惧種だけではありません。

ヨーロッパのオークションに出品され、京都の福田美術館が落札した絵巻物が、江戸中期に活躍した絵師・伊藤若冲の晩年の作品である事が判明しました。

10月頃に一般公開されるようです。

まだまだ世界は驚きに満ちています。

ケネディスタンプクラブ日記