世界の屋根ヒマラヤ | ケネディスタンプクラブ日記

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 今年2021年5月9日は、マナスル登頂65周年でした。

 1956年5月9日に、日本の登山隊によって初登頂が達成されました。
「もはや戦後ではない」と政府が公式記録に記載した昭和31年(1956年)、まだ敗戦で焼け野原になってから11年しか経っていない時期に、人類未踏峰の一つであったヒマラヤ山脈のマナスル登頂のニュースは、日本中を沸き立たせました。同年11月3日には記念切手が発行されたほどです。

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 このマナスルが世界で何番目に高い山なのかといいますと、8番目になります。

 1位から10位までは以下の通り。

 1 エベレスト(チョモランマ)8,848メートル ヒマラヤ山脈
 2 ゴドウィンオースチン(K2)8,611メートル カラコルム山脈 
 3 カンチェンジュンガ 8,586メートル ヒマラヤ山脈
 4 ローツェ 8,516メートル ヒマラヤ山脈
 5 マカルウ 8,463メートル ヒマラヤ山脈
 6 チョーオユ 8,201メートル ヒマラヤ山脈
 7 ダウラギリ 8,167メートル ヒマラヤ山脈
 8 マナスル 8,163メートル ヒマラヤ山脈
 9 ナンガパルバット 8,126メートル ヒマラヤ山脈
 10 アンナプルナ 8,091メートル ヒマラヤ山脈

 2位のK2以外全てヒマラヤですが、カラコルム山脈はヒマラヤの一部なので、結局ヒマラヤが全て独占です。
 この地球上にある8,000メートル級の14の山々はすべてヒマラヤ山系です。
 しかも、8,000メートル級どころか7,000メートル級までの100以上の峰の全てがヒマラヤ山脈に集中しているのです。ヒマラヤ以外での最高峰は、南米のアンデス山脈のアコンカグアの6,960メートルとなります。
 世界の屋根とまで言われるヒマラヤがどれほどのものかわかります

 ではなぜ8,000~7,000メートル級の山々がここに集中しているのか。
 その答えは、プレートテクトニクス理論で説明できます。
 もともとインドはユーラシア大陸と別物でした。移動してきたインドがユーラシアに衝突してきて今の形になったのです。
 インド亜大陸とユーラシア大陸との衝突、その衝撃により世界の屋根ヒマラヤ山脈は形成されました。
 7,000万年前後の白亜紀に、インド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートとの衝突が始まりました。その速度は年速15センチメートル。両大陸の衝突により軽めの堆積岩は盛り上がり、ヒマラヤ山脈を形成していきます。高地から貝の化石も発見されている事が、この理論を裏付ける証拠になっています。

 

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 現在も年間67ミリ速度で北上しているため、地震の多発地域でもあります。
 タレントのなすびさんがエベレスト登頂を試みて、2015年4月25日の地震に遭遇したのが記憶に新しいところです。

 移動してきた陸塊の衝突による山脈の形成は、なんともスケールの大きい大陸的な話に思えますが、実はこれと全く同じ形で作られた山々が日本にもあります。
 箱根です。
 伊豆半島が本州と激突して形成されました。
 箱根から太平洋に突き出る形になっている伊豆半島はフィリピンプレートの最北端に位置しており、それが本州とぶつかって箱根が形成されたらしいのです。インドとユーラシアの衝突と同一の仕組みです。

 インドがユーラシアとぶつかり世界最高峰の山々が形成されましたが、伊豆半島が本州とぶつかり日本最高峰の富士山を含む箱根山系が形成されたというわけです。

 

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