6月25日(金)【13:43】

 

JIMIN >

 

『みなさん、こんばんは。ジウルです』

 

 

昨日の彼女の配信。

 

少しずつフォロワーも

増えてきているみたいだった。

 

『前回、お知らせしていたとうり、

今日は、パーソナルカラーについてです。

あ、全然関係ないんですけど

私、初めて知った事があって。

明日の夜の月なんですが

別名があるらしいんです。

みなさんは、ご存じでしたか?

一応、お伝えしますと、

明日の月は、別名・・』

 

 

 

へぇ~・・、

そんな名前があったんだ。

 

でも、

 

 

 

 

 

全く関係ないな。

 

それでも嬉しそうに話す彼女に

つられてしまった。

 

これ、撮り直しとか何回してんだろ。

 

この時のジウさんも、

よどみなく話し続ける。

 

「何、見てんの?」

 

!!!!

 

 

急に聞こえた声に、

慌ててスマホを伏せた。

 

「・・別に」

 

「ふぅ~ん」

 

 

・・・

 

「ヌナとは話せたのか?」

 

たぶん、また、アノ事なんだろうけど

 

深いタメ息をついたテヒョン。

 

「んー、聞いてみたけど・・

ごめんねってだけ。

別に責めてる訳でもないのに」

 

「ヌナの事だから・・

きっと理由があるんだよ」

 

「わかってる・・」

 

・・・・。

 

 

「知ってるか?今日の月の別名」

 

「月?」

 

「ん」

 

ジウさんが、嬉しそうに話していた。

 

「今日の月は<ストロベリームーン>

って言うらしいぞ」

 

「ストロベリー・・」

 

 

「ほら、たき火とか、月とか・・

そういうの見てたら、人間って

本音を話したくなるって言うだろう。

今日も帰れるし・・ヌナと

月でも見ながら話してみたら?」

 

「月・・か・・。ん、わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よしっっ」

 

 

 

 

後ろから聞こえたユンギヒョンの声に

2人で振り向くと

スマホを見たまま、立ち上がっていた。

 

「スズさん、来れるって?」

 

テヒョンの声に

口を結んだまま頷いたヒョンだったけど

 

 

 

 

 

 

・・いや、我慢できてないから

 

 

 

 

 

 

表情管理はできていなかった。

 

 

 

 

ヒョンの周りにメンバーが集まったから

 

できるだけ、気づかれないように

動画を再生した。

 

 

『お』

 

 

急に彼女が、画面の端に目を動かした。

 

 

『ありがとうございます』

 

 

コメント?

 

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入ってくるコメントに

彼女が楽しそうに笑う。

 

 

“あなたの笑顔が大好きです”

 

!?

 

誰・・

 

アカウントは・・

 

“uji”

 

『ウジさん、ありがとうございます』

 

・・・・。

 

 

これ、大丈夫なの?

 

 

スター SUGA

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スター  V

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