12月20日(日)
【14:45】
☆
「オンニ~」
「ユジョンちゃん、どうしたの?」
ソヒョンオンニが驚いてるのは
休みの私が店に来たから。
「んーっと、ね」
私がキョロキョロしたから
なんの話かを察したオンニが
奥のカウンターへ足を進めた。
「なに?どうしたの?」
誰もいない・・ね
よし、
「ホビさんから今日の事
連絡あった?」
「今日?」
え、話、きてないの?
お店があるから
ホビさん、気をつかったのかな
・・・いや
「オンニ」
「ん?」
「その前にホビさんと仲直りした?」
黙った。
「もうぅ、オンニ~」
「だって・・」
こんな一大事に彼女組が
一致団結できないなんて
「オンニ、お店、閉めれない?」
「今からは・・ムリ。
15時半で予約が入ってる」
あぁぁぁぁぁ
ホビさんから連絡来てなくても
オンニが動けそうなら
一緒に行きたかった。
「なんで?今日、何かあるの?」
「明け方ね、オッパから電話があって
なんかね、テヒョンさんと
イチカオンニを会わせる作戦が
あるらしくて」
「え!? 2人を?今?」
「うん」
「でも、イチカさん、マンション
出れる状況じゃ」
「それをどーにかするんだって。
でも、その為に前準備として
“夜遊び”する必要があるらしくて」
「“夜遊び”?」
「そう、で、その打ち合わせに
今から行くんだ」
「作戦会議・・って事?」
「うん、で、その作戦を
持って来たのが、なんと、
ユンギさんの彼女さんで」
「彼女・・あ、もしかして
日本人の?」
!!
「オンニ、知ってたの?」
なんだ、もっと
驚いてくれるかと思ったのに
「詳しくは知らないけど、ほら、前
イチカさんの所に花束持って行って
もらったでしょ」
「あぁ、テヒョンさんからの」
「そう、それね、その人が
日本に帰ってしまってイチカさんが
落ち込んでるからって。それで
依頼がきたの」
「あぁ、そうだったんだ。あ
じゃあ、あれも聞いてる?」
「アレ?」
「韓国語話せないけど、
何、言ってるかはわかるって」
オンニの不思議そうな顔に
思わず笑ってしまった。
「ね、私も最初、そんな感じだった」
「話せないのに、どうやって、
会議するの?」
「さあ?でも、それでユンギさんと
付き合えてるんだから
どーにかできるんじゃない?」
「・・そっかぁ」
「それに、もう1人いてさ」
「もう1人?」
「うん、ジョングクさんの
知り合いって言ってたけど
作戦会議にただの知り合いは
入れないでしょ」
「もしかして、彼女さんって事?」
「たぶん」
「わぁぁ、じゃあ、
彼女組の顔合わせって事か」
「そう、だから、オンニも
一緒に連れて行きたかったの」
「それは、・・残念」
ほんと、残念。
同じ立場にいる人が集まれるって
すごく、心強くなれると思うから
「んー・・まぁ、オンニは
会議より先に仲直りが必要だしね」
黙った。
「はやく、謝ればいいのにね」
そんな他人事みたいに言うけど
・・・・
「納得できてないなら、謝っても
仲直りにはならないと思うよ。
オンニ達は前より仲良くなる為に
ケンカしたんでしょ」
「まぁ・・そう、なんだけど」
「じゃあ、納得してからがいいよ」
「う・・ん」
とは言ったものの
納得するのが1番難しい。
弟とのケンカだって
ど正論を言われるほど
反発したくなって
ヒートアップする。
でも、こればっかりは
頑張ってもらわないと
「どっちにしても納得できたら、
すぐ連絡してね。仲直りは
絶対なんだから。作戦に支障が出ちゃう」
「作戦とは関係ないと思うけど」
「あるの、私達は彼女版BTSなんだから。
一致団結する為にはラブラブで
いてくれないと。ね?」
大きく息をついたオンニが
「・・わかった。連絡してみる」
なにかを諦めたように言った。
よし、よし・・あ
「じゃあ、そろそろ行くね」
約束の時間が
迫ってきていた事に気づいた。
「ユジョンちゃん」
?
「私にできる事があれば
言ってね」
「うん、わかった。
じゃあ、行ってきます」
「気を付けて」
「はーい」
お店から出て、
足元から視線を上げた瞬間
「あっ」
!?
「わっっ」
目の前の人とぶつかったはずみで
あやうく、尻もちをつくとこだった。
「す、すみません。大丈夫ですか?」
寸前で腕を取って支えてくれたから
大丈夫だったけど
「あ、大丈夫です」
「すみません、僕が、
ぼーっとしてて」
「いえ・・」
ぼーっとするには
この空気は冷たすぎる。
もしかして
「花束ですか?」
お客さんかな?
「え?」
40、50代?かな
少し驚いたような顔をした。
「私、ここで働いてて。
15時半からは予約が入ってるので
閉まりますけど、今なら
大丈夫ですよ」
「あの、今・・お店にいるのは
イ・ソヒョンさんですか?」
え
「え・・っと」
なんか
なんだろう
オンニの名前を
そんな感じで言われると
嫌な予感がして
「あの・・いえ、オーナーの
・・ユミさんですけど」
嘘をついてしまった。
「オーナー・・そう・・ですか。
あ、じゃあ、・・大丈夫です」
やっぱり、怪しい
・・・
「ほんと、すみませんでした」
私に頭をさげたその人に
「・・い、いえ」
少し、気持ちが揺らいだのは
その人の視線が
お店に向かったまま
口を結んだその表情が
なんとなく
久しぶりに再会した時の
アッパと似ていたから。
オンニと飲んだ時
1度だけ聞いた事があった。
オンニのアッパも
突然、家を出たと
自分と似た環境だった事もあって
勝手に親近感を持ってしまったけど。
・・・まさかね。
もう、その姿は
見えなくなったけど
一応、カトクいれとく?
店の前でオンニの事聞かれたって
あ、
スマホを見た瞬間
急がなきゃ
急いでいた事を思い出した。
【はじめましての彼女会】
リアン
ユジョン
~
☆☆☆☆☆☆☆
※画像、お借りしました


