連続ツイート2573回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。
コロナで休校が続いていたり、今後も見通せないということで、特に来年受験を控えている学生さんは不安だと思う。一つ言えることは、どんな状況でも、目の前でできることはあるはずで、それを一つひとつやっていくしかないということだ。
たとえば、教科書でも、参考書でも、あるいは問題集でも、目の前にあることを少しずつ集中してとりくんでいくということ自体は、世の中がどうなっているという「文脈」と切り離してできるはずで、それを淡々とやっていくしかないのだと思う。
福沢諭吉が、慶應義塾をつくったあと、確か上野の山でドンパチと内戦のようなことになっている中でも、塾生たちに淡々と学ぶべきこと、やるべきことを説いたという歴史的なエピソードがあったと思うけれども、そのように世界や社会の文脈と切り離してやるべきことをやるしかない。
これは、受験生だけでなく、学び、仕事はすべてそうで、世の中がどんなに乱れても、先が見通せなくても、目の前で「やるべきこと」は必ずあるはずで、その「やるべきこと」を淡々とやることで、乱れた文脈と自分を「デカップル」することができる。
文脈に合わせていろいろなことをやっていくのは脳のすばらしい能力ではあるけれども、時には文脈から切り離して、淡々と学び、仕事をするという能力も発揮すべきだ。今はそんな「淡々力」を発揮すべき時期だと思う。