[光る君へ] 『第08回・招かれざる者』のあらすじ他 | コンデジ片手に出かけよう

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私の旅の思い出を紹介します。


<あらすじ:NHKサイトでの概略紹介> 
倫子(黒木華)たちの間では、打きゅうの話題で持ち切り。斉信(金田哲)らの心無いことばを聞いたまひろ(吉高由里子)は心中穏やかでない。そんな中、宮中で兼家(段田安則)が倒れる。安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)のお祓いが行われるが効果はなく、道長(柄本佑)ら兄弟が看病にあたる。一方、為時(岸谷五朗)を訪ねて道兼(玉置玲央)がまひろの家に突然現れる。母の仇と対峙することになったまひろだったが…


<光る君へ紀行紹介地>
★滋賀県長浜市木之本町
琵琶は、7世紀から8世紀ごろ、中国大陸から日本に伝来しました。『源氏物語』では、琵琶を演奏する場面がたびたび登場し、貴族たちに愛されていたことがうかがえます。雅楽の琵琶は、伝来当時の弾き方が伝承され、その音色は、千年以上たった今も変わらないといいます。
北国(ほっこく)街道の宿場町、木之本町(きのもとちょう)。
この辺りでは良質の生糸が取れることから、琵琶など和楽器の弦が生産されてきました。



<気になるキーワード>
◎源倫子の家でのガールズトーク
結局は源倫子が藤原道長に一目ぼれして結婚するんですよね。

◎招かれざる者・藤原道兼
右大臣家(藤原兼家一族)の汚れ役・藤原道兼。史実では、ドラマ「光る君へ」のようにまひろ(紫式部)の母親を殺していませんが、まひろ(紫式部)一家に災いをもたらすことになりそうですね。

◎まひろが弾く「琵琶」
光る君へで出てきた楽器では「華やかな場面での琴」「寂しさや無常を表す琵琶」という感じでしょうか? 源氏物語でもそのあたりの描写は場面によって異なるんでしょうね。

◎海に行きたいという「まひろ」
越前へ行くことの予告とも取れますが、様々な意味で「今の都の環境から離れたい」という意味なんでしょうね



<注目したポイント>
◎怨霊(たたり神)
藤原兼家のための盛大な祈禱が行われ、清明も大勢の陰陽師を従えて邪気払いを行いました。その最中、寄坐に異変が起き、霊魂(怨霊)が降りてきて「自分は藤原忯子だ」と名乗りましたね。平安時代には、様々な政変で怨念をもって亡くなった人や愛しい人を取られて生霊になって取り付くなんてことがあったと言われます。源氏物語だったら「六条御息所」がそうですね。


源氏物語の時代に最も恐れられたのは菅原道真公の怨霊、そして第8回放映があったのは菅原道真が亡くなった日(2月25日)だったというのは偶然でしょうか?
以前の記事で「2月25日は菅原道真を偲ぶ日」というのを書きましたが、987年には一条天皇の勅使が派遣され、菅原道真公の霊に「北野天満宮天神」の神号が与えられていますから大変だったんでしょうね、当時は。

 



平安京で祟り神と呼ばれる人物に「祟道天皇(早良親王)」がいます。彼を含め複数の祟り神の怨念を鎮めるためにはじまったのが「祇園御霊会(今の祇園祭)」。「祇園御霊会(今の祇園祭)」が始まる前の日本ではこんなことがありました。
・富士山の噴火
・貞観地震 (東北での大地震)
・疫病の蔓延
そのために平安貴族は祟り神を鎮めたり、死後に極楽浄土を目指す「浄土思想(阿弥陀信仰)」が流行ったんですね。
※写真は、「祇園御霊会(今の祇園祭)」が始まった神泉苑(しんせんえん)


現代で考えると「能登半島地震」が最近ありましたし、2011年二は「東日本大震災」があったことは記憶になると思います。あと、最近では「新型コロナウイルスの蔓延」などもありましたね。そんな意味では、源氏物語の時代と現代って近いものがあるかもしれません。