[源氏物語あらすじ] 第6帖・末摘花 (すえつむはな) | コンデジ片手に出かけよう

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第6帖・末摘花は光源氏18歳春から19歳春を語っています。


※Top写真は、土佐光吉筆・源氏物語手鑑の帚木(和泉市立久保惣記念美術館蔵)。第2帖・帚木で有名な「雨夜の品定め」の場面です。ここから、光源氏の女性遍歴が始まり、様々なヒロインが出てきますね。そして「第1帖・桐壺」から「第11帖・花散里」のあらすじ紹介のTop写真は、当分間はこの写真のままの予定です。
※この項目は、関連事項などの記事をアップしたらリンクアップデートします。

「末摘花」という題名光源氏の歌「なつかしき色ともなしに何にこのすえつむ花を袖にふれけむ」からきています。


源氏物語を現代語訳された与謝野晶子さんは、次のような和歌を載せています。
「皮ごろも 上に着たれば 我妹子は 聞くことのみな 身に沁まぬらし」


<あらすじ>
亡き常陸宮の姫君の噂を聞いた源氏は、「零落した悲劇の姫君」という幻想に憧れ求愛、ただ実際の姫君(末摘花)のその醜さを見て仰天します。
しかし、光源氏は末摘花が世間知らずな言動の数々に困惑しながらも彼女の困窮ぶりに同情し、彼女に対し援助を行うようになります。
二条の自宅で光源氏は鼻の赤い女人の絵を描き、さらに自分の鼻にも赤い絵の具を塗って、若紫と兄妹のように戯れるのでした。 


<第6帖・末摘花の主な出来事>
◎亡き夕顔を想い偲ぶ光源氏

◎亡き常陸宮の姫君(末摘花)の噂を聞き、関心を持つ光源氏

◎冬の雪の激しく降る日に、姫君(末摘花)のもとを訪問する光源氏
<関連事項> 女性の黒髪 (みだしなみ)

◎末摘花に光源氏から和歌と衣箱が届けられる

◎紫の君と鼻を赤く塗って戯れる光源氏



ヒロインの一人・末摘花の話題になります。美人ではない末摘花は、父親に大事のされていた娘。目立ちませんが、若紫など父親に大事にされなかったヒロインとの対比も推測できます。