[源氏物語あらすじ] 第5帖・若紫 (わかむらさき) | コンデジ片手に出かけよう

コンデジ片手に出かけよう

私の旅の思い出を紹介します。

第5帖・若紫は光源氏18歳3月から10月を語っています。この帖で光源氏の生涯の伴侶・若紫(紫の上)と出会います。


※Top写真は、土佐光吉筆・源氏物語手鑑の帚木(和泉市立久保惣記念美術館蔵)。第2帖・帚木で有名な「雨夜の品定め」の場面です。ここから、光源氏の女性遍歴が始まり、様々なヒロインが出てきますね。そして「第1帖・桐壺」から「第11帖・花散里」のあらすじ紹介のTop写真は、当分間はこの写真のままの予定です。
※この項目は、関連事項などの記事をアップしたらリンクアップデートします。

「若紫」という題名は一般的に紫の上の幼いころを描いていることからきています。


源氏物語を現代語訳された与謝野晶子さんは、次のような和歌を載せています。
「春の野の うらわか草に 親しみて いとおほどかに 恋もなりぬる」


<あらすじ>
瘧(おこり、マラリア)を病んで加持のために北山の寺を訪れる光源氏。、通りかかった家で偶然に藤壺の面影を持つ少女(若紫:後の紫の上)を垣間見ます。そして、恋焦がれる藤壺の面影がある若紫の後見を申し出ますが、本気にされません。 
4月に病で藤壺が里下がりしたので、光源氏は侍女の手引きで再会を果します。その時に藤壺は源氏の子を宿していました。 
若紫の世話をしていた北山の尼君が亡くなり、身寄りのなくなった少女を二条院に連れ帰り、恋しい藤壺の身代わりに理想的な女性に育てようと考えるのでした。 


<第5帖・若紫の主な出来事>
◎三月晦日に加持祈祷のため北山に出向く光源氏
<関連地>  鞍馬寺
<関連地>  岩倉大雲寺
<関連事項> 瘧病 (わらはやみ)

◎光源氏、若紫を垣間見る
<関連事項> 垣間見

◎若紫の君の素性を聞き、熱心に興味を持つ光源氏
<参考情報> 父親と子供の関係

◎若紫を引き取る光源氏
<参考情報> 難波津 (百済からの帰化人王仁が、仁徳天皇即位を祝って奉ったといわれる歌)