[源氏物語あらすじ] 第7帖・紅葉賀 (もみじのが) | コンデジ片手に出かけよう

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第7帖・紅葉賀は光源氏18歳秋から19歳秋を語っています。


※Top写真は、土佐光吉筆・源氏物語手鑑の帚木(和泉市立久保惣記念美術館蔵)。第2帖・帚木で有名な「雨夜の品定め」の場面です。ここから、光源氏の女性遍歴が始まり、様々なヒロインが出てきますね。そして「第1帖・桐壺」から「第11帖・花散里」のあらすじ紹介のTop写真は、当分間はこの写真のままの予定です。
※この項目は、関連事項などの記事をアップしたらリンクアップデートします。


「紅葉賀」という題名は朱雀院の50歳の祝典・紅葉賀から来ています。


源氏物語を現代語訳された与謝野晶子さんは、次のような和歌を載せています。
「青海の 波しづかなる さまを舞ふ 若き心は 下に鳴れども」


<あらすじ>
帝は式典に参加できない藤壺のために、試楽(リハーサル)を宮中で催すことに決める。光源氏は青海波の舞を舞いながら御簾の奥の藤壺へ視線を送り、藤壺も一瞬罪の意識を離れて源氏の美貌を認める。源氏を憎む弘徽殿女御は、舞を見て「まことに神が愛でて、さらわれそうな美しさだこと。おお怖い。」と皮肉り、同席していたほかの女房などは「なんて意地の悪いことを」と噂する。紅葉の中見事に舞を終えた翌日、源氏はそれとは解らぬように藤壺に文を送ったところ、思いがけず返事が届き胸を躍らせた。五十の賀の後、源氏は正三位に。頭中将は正四位下に叙位される。この褒美に弘徽殿女御は「偏愛がすぎる」と不満を露わにし、東宮に窘められる。 

翌年の2月に藤壺は無事男御子(後の冷泉帝)を出産。桐壺帝は最愛の光源氏にそっくりな美しい皇子を得て喜びますが、それを見て光卯源氏と藤壺は罪の意識にさいなまれます。 
桐壺帝に仕える年配の女官で血筋、人柄の申し分ない源典侍には、希代の色好みという評判の源典侍。彼女の元に泊まった光源氏は、頭中将のいたずらに会います。
その年の秋には、藤壺は桐壺帝に中宮に立后。その出来事に今東宮の生母である弘徽殿女御は激怒します。 


<第7帖・紅葉賀の主な出来事>
◎朱雀院の御前で行う青海波の試楽
<関連事項> 青海波

◎試楽の翌日に和歌を贈答しあう光源氏と藤壺

◎十月十余日、朱雀院へ行幸

◎葵の上、源氏の態度を不快に思ううが、後に慕う

◎藤壺の三条宮邸に見舞う

◎故祖母君の服喪明ける

◎新年を迎え、犬君にいたずらされる若紫
<関連事項> 追儺
<関連事項> 雛遊び

◎二月十余日に藤壺に皇子誕生

◎藤壺、皇子を伴って四月に宮中に戻る