田舎からたまに大都会に出掛けると、いろいろなことに気付かされる。
先日久し振りに大阪市内まで足を運んだのだが、いつもながら世の中の移り変わりと云った変化が見られて興味深かったわけだが、いつの間にやら観光立国と云うことで随所で外国人観光客に遭遇した。
それも広島市内などでは欧米人が多くて、大阪方面では特にアジア諸国の観光客が多い様に思えた。
大阪梅田に降り立って、さっそく隣接する百貨店に足を運んでみた。
駅周辺の百貨店も海外観光客が多くて驚かされたのだが、それも高級なブランド品が並んだ売り場はどこも外国客で大賑わいだった。
日本人も滅多に足を踏み入れないような各店舗には、明らかにアジア系の観光客と思われる人々が大挙して押しかけていた。
今回、始めてそうした様相を自分の目で確かめられたという感じである。
そうしたブランド店はどこも入店客数をコントロールしていて、客を四,五人ずつ店内に入れているため店舗前には長い行列が出来ていた。
実際、高級ブランドの店は押すな押すなの盛況ぶりであった。
普段閑散としている地方の百貨店なんぞでは見られない風景であって、こうした場面に遭遇できたことはとても興味深かった。
最近の円弱傾向もあってか、海外からの観光客はかつての爆買いから転じて、いまではこうした高級ブランド品を買い漁っているという感じであるのだが、それが外から見ていても手に取るように分かるところが実に面白い。
そうした海外観光客の中にはスマホを片手にどこぞの誰かとしきりに会話していて、どうやら相手に価格や品揃えを伝えている様子なのだが、そうした必死な遣り取りの様子までが垣間見えて微笑ましい。
贅沢品であるブランド品の価格などは本国の三分の一程度であろうから、彼らから見ればとにかくお買い得に決まっている。
まるで日本中が、高級ブランド品のバーゲンセールというところではあるまいか?
こうした海外からの観光客はいわゆる富裕層であるからして、わたしたち日本人とは全く異なった金銭感覚を持っているようである。
お金を貯めると云うよりは、取りあえず手元にあるお金はいい品物に変えておく、あるいは投資しておくという考えのようである。
だから、値の張るブランド品を買うからといって、ただの浪費というわけではないのだ。
それは、言い換えるならば、お金というものの価値をあまり信用していないと云うことでもあろう。
海外では急激な政変や経済政策の失敗でもあれば、ハイパーインフレでお金の価値が吹っ飛ぶこともあるわけだし、それこそちまちまとくそ真面目に貯蓄するなどと云う経済感覚は彼らにはもとより希薄なのであろう。
日本人も円弱が急激に進んで、円ドル為替相場がこのまま二,三百円にでもなれば、あるいはそういう感覚が徐々に芽生えてくるのかも知れない。
アジアの通貨はドルに対して一様に安くはなってはいるのだが、日本の円はそれ以上に大きく下落してしまっているのだ。
テレワーク現場のストレスと5G時代に対応した電磁波対策防御グッズ[電磁番AZ-COSMO](大型施設・大部屋対応 denjiban-1551)の紹介