7月1日から始まった祇園祭
鷹山
今日は後祭の巡行でした。
大船鉾
先日、後祭に出る196年ぶりに復活した「鷹山」や「大船鉾」の復元設計をされた建築士の方から
山鉾の構造のお話を伺う機会があったので、
木材についてもいろいろと質問をさせていただきました。
主に使われているのはヒノキ、他にはカシやケヤキ、マツなど。
復元された「鷹山」は、他の山鉾から使われていない部材を譲り受け、
足りない木材だけを新調。SDGs!
新しい木材は良さそうに思えて、実は良い面ばかりではないようです。
厄祓いのために始まった祇園祭なので
その年の厄を祓うと、役目を終えて巡行後は山解き(解体)が行われて保存。
翌年にまた組立て、の繰り返し。
釘は1本も使われず、縄だけで組み立てられます。
この縄が結われた形がまた美しい
材に書かれた墨字が美しい
新造された「鷹山」に上がると、素木の心地よいヒノキの香りがします。
祇園祭に限らず、
地域ごとにお祭りがあり、山車がある。
日本人は、山車を造るときも、組み立てるときも、
お祭りごとに木の香りを自然に香ってきたのだと思いました。
お祭は祈り、感謝、祝い
こんなところでも”記憶に残る日本の香り”が見つかりました。
「鷹山」のヒノキの香りを味わうのなら今のうちに。
そう遠くないうちにデコレーションされるようです。
鷹山の関係者の方のお怪我が早く治りますように。
紀伊國屋書店さん→kinokuniya