ヒバの抗腫瘍効果
精油の働きをみるとき気をつけなければいけないことは、
・植物名が記されているときには、それが「精油」によるものなのか、「エキス」など他の抽出物によるものかの確認すること。
それは「含まれる成分が異なる」ため。
そしてどの「部位」なのかの確認も重要。
このヒバの場合は「精油」。
精油の働きであることがわかったら、次はどのように使うのか
・「嗅ぐの?(吸い込むの?)」それとも「塗るの?」
これも重要。
midiの和精油講座で取り上げているアオモリヒバ精油に含まれるツヨプセンやヒノキチオールの抗腫瘍効果。
富山大学附属病院で研究をされていた長田拓哉先生(現、東邦大学医療センター大橋病院)のセミナーがグリーンフラスコさんで開催されました。
ツヨプセンとヒノキチオールは同じ抗腫瘍効果でも、別の経路でがんを抑制するそうですが、
ツヨプセンの抗腫瘍効果はヒノキチオールよりも強く、
ツヨプセンは簡単に言えば腫瘍細胞の「栄養源のルートを断つ」働きがある。
(PKM2に結合してがんの嫌気性代謝経路を阻害することでがん細胞の細胞死を誘導)
今回のセミナーは「乳がん」にスポットが当てられていましたが、
先生は胃がん、食道がん、大腸がんでも同様の研究をされています。ツヨプセンの作用機序は同じ。
このツヨプセンを豊富に含むのが、アオモリヒバやアスナロといったヒバの精油で、
ヒバはヒノキチオールも含有。
ツヨプセンとヒノキチオールを合わせると、さらに抗腫瘍効果はあがることもデータに示されていました。
そしてどのように使うかは「嗅ぐ」です。
マウスの実験での結果ですが、その働きは比較すると歴然。
健康だと思える体の中でもがん細胞は生まれ、免疫によって処理されていく。
それが何らかの理由で「発症」へとつながる。
それなら日々、ヒバ(材)精油の香りを嗅ぐのは養生としてあり。
発症したのなら、治療と並行して、治療が終わったあともヒバをそばに。
さて、ヒノキチオールと聞くと、まだ多くの人がヒノキに含まれてると思われているのですが、
日本のヒノキにはほとんど含まれていないことがわかっています。
長田先生はヒノキ精油でも検討されたそうですが、がんには効かなかったそうです。
ただ!ヒノキ精油(材、枝葉共に)にはほかに魅力的な働きがあります!ここ点も重要
さらに和精油講座で力が入りそうです
アオモリヒバ精油の魅力は抗腫瘍効果のほかにもたくさんあるので、
「アオモリヒバ精油の講座」を作りたい!デス
抗腫瘍効果について詳しく知りたい方は「長田拓哉先生 + ヒバ + 抗腫瘍」で検索してみてください。
論文も出てきます。
新しいものほど、新しいデータがあるのでおすすめです。
そして、乳がんに関しては、大豆製品(イソフラボン単体ではなく)を摂ることも勧めると仰っていたことを付け加えておきます。
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●和精油と日本の植物油脂講座 ベーシッククラス
東京(全2回 10時間)4月18日(木)、19日(金)10時〜16時 残席2
京都(全2回 10時間)5月3日(金)、4日(土)10時〜16時
オンラインクラス 6月期
・火曜クラス(全3回)6月4日、11日、18日 10時〜13時 *18日のみ9時〜13時 残席わずか
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東京:4月20日(土)10時〜13時 残席1
京都:5月5日(日)、19日(金)10時〜16時
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東京 6月28日(金)12時40分〜13時40分
京都 6月20日(木)12時40分〜13時40分
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東京 6月28日(金)14時〜15時30分
京都 6月20日(木)14時〜15時30分
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東京:6月29日(土)10時10分〜17時10分
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