大量のクローブのつぼみ
クローブ精油は使いますか?
オイゲノールを主要成分とする精油で
フェノール構造を持つオイゲノールには殺菌作用があります。
あのお水の中で沈んでいく成分です!
クローブのつぼみはカレーをはじめとしたお料理、ホットワイン、チャイなどなどにも使われていますが、
ヨーロッパでは中世、悪疫除けのポマンダー作りに使われたり、
歯痛の痛み止めに利用されたりしてきました。
この2つの例からも、殺菌や鎮痛といった働きが見えてきますね。
タイガーバームにも入ってます
日本にも古くから輸入され、お香の主要な材料としても用いられてきました。
京都には丁子屋町や丁子風呂町など町名にその名前がみられたり、
「丁子」を建物名や店名にしているところがあったりして、昔から親しまれていたことがわかります。
こんなふうに丁子が意匠として用いられてもいます(「拾翠亭」九條の宮の茶会用の建物:江戸後期)
アップ↓丁子のつぼみ
「拾翠亭」おまけショット
アロマテラピーで使う精油もクローブのつぼみから抽出されます。
クローブ精油の香りはスパイシーで、甘み、苦味、酸味など複雑な香りがあります。
私は他の精油とブレンドしてトリートメントオイルにしたり、芳香浴に使ったりします。
芳香浴はシングルで使うことも。
上手に使うと、働きも香りもとても良い精油です
○○○リ除けだけに使うのでは勿体なさすぎ!
一方、インドのアーユルヴェーダで、中医学で、ヨーロッパの伝統医学でと
クローブが「医療」にも使われてきたことを考えると
「おや、使い方には注意が必要かも」と浮かびますよね。
実際に鎮痛や殺菌というメリットもあれば、
使い方によっては作用が強過ぎたり、薬の働きを阻害したりというデメリットがあります。
特に90%前後を占める主成分オイゲノールについては、
経口、経皮、吸入それぞれからの毒性試験などのデータが
『精油の安全性ガイド』(フレグランスジャーナル社)に6ページ(!!)に渡って見解とともに出ています。
ちゃんと把握すれば、どうすれば安心かもわかりますのでプロの方はこれを要チェックです!
プロフェッショナル必携
↓
さて、先日から新たに始まった「和精油入門クラス」
丁子の話は出てきませんが、和精油の中でも特に歴史がある5種類を取り上げて、
その植物の背景、そして精油自体の歴史のお話ししました。
和精油には歴史も研究実績もあるんだぞ、と
ベーシッククラスでは扱わない内容もたくさん入れたので、
講師として活動されている方からも「役立った」と感想をいただけました。良かったデス。
クローブ精油は海外の精油なのですが、サンダルウッド精油などとともに
「和精油」の番外編として扱いたいと考えている1本です
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