西洋医学の疾患に応じた漢方薬：１５　四肢の冷え

『超健康と長寿の専門家』・『痛みの専門家』、「エメラルド整形外科疼痛クリニック」の院長の益子竜弥です。

「令和の時代に、漢の時代の叡智を！」の続きです。

整形外科疾患の次は、ほかの科の疾患です。

１５　四肢の冷え

四肢の冷えは、実はかなりよくある症状です。

特に女性に多い症状です。

原因は主に4つ考えられます。

①交感神経が緊張しすぎ末梢動脈が収縮してしまうことにより、血液の循環が悪くなることにより、熱が四肢の末端まで到達しない。

現在のストレス社会では、なおさらこの状態が悪化します。

②血管がよどんでいる。

いわゆる動脈硬化などがこれに該当します。

③血液の粘稠性が高くなることにより、血管の流れが悪くなり、血液が十分に流れない。

④寒証となっている

この①②③の状態を、東洋医学では「瘀血」と言います。

④の状態は、「寒証」です。

「寒証」に対しては、“当帰四逆加呉茱萸生姜湯”をお勧めします。

「気虚」や「血虚」もあるのであれば、“大防風湯”が効果的です。

「瘀血」には各種の“駆瘀血剤”が有効です。

「虚証」から「実証」の順で、“桂枝茯苓丸”、“加味逍遥散”、“治打撲一方”、“桃核承気湯”、“通導散”が対応します。

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エメラルド整形外科疼痛クリニック

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