2024.06.15

西側支配層は軍事的緊張をエスカレートさせ、核戦争まで数カ月とセルビア大統領 

 

 ロシアとの戦争を決意し、ジョー・バイデン政権はルビコンをわたった。引き返すことができない。アメリカに従属するNATO諸国はバイデン政権に従い、夢遊病者のように核戦争へ近づいている。

 

 ​セルビアのアレクサンデル・ブチッチ大統領はヨーロッパがロシアと戦争状態になるのは「3、4カ月以内」だと考えている​。西側では「誰も戦争を止めようとしていない。誰も平和について語ろうとしない。平和はほとんど禁句」という状態で、核戦争が目前に迫っていると彼は懸念している。ハンガリーのビクトル・オルバン首相やスロバキアのロベルト・フィツォ大統領も同じように考えているようだ。

 

 アメリカでは今年11月に大統領選挙が予定されているが、認知症的な状態がひどくなっているジョー・バイデンはその前に退くか、大統領選挙が中止になる可能性もある。

 

 以前にも書いたことだが、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官、マイク・ジョンソン下院議長、下院外交委員会のマイケル・マッコール委員長などが主張するようにアメリカ製兵器でロシア領の深奥部を攻撃したならば、ロシアは通常兵器で欧米の軍事基地や主要インフラを攻撃して報復するはず。そなれば、アメリカでは選挙は行われない。

 

 フィツォはロシアとの戦争がスロバキア社会に悪い影響を及ぼしている主張、選挙の際にウクライナへの武器供与を阻止すると宣言し、ウクライナのNATO加盟に反対している。3月2日に公開された動画では、EUとNATOからウクライナに兵士を派遣することは、世界的な終末を招く恐れがあると述べている。

 

 また、フィツォは「COVID-19ワクチン」にも批判的で、その接種によってさまざまな心血管疾患による死亡を増加させていると議会で発言した。この「ワクチン」は「実験的」で「不必要」なものだとしているが、その通りだ。

(*そんな彼がその後どうなったか?

 スロバキア首相の暗殺未遂事件で背後にウクライナが存在すると言われ始めた  | 真実は? (ameblo.jp)***)

 

 

 イギリスの支配者グループがロシア征服を計画したのは19世紀のことだ。冷戦時代には膠着状態だったが、ソ連が消滅してから動き出した。その中心はシオニストの一派で金融資本と繋がっているネオコンは自分たちが支配するアメリカが唯一の超大国になったと認識、ロシアを征服する時が来たと考えたのである。彼らは1992年2月、国防総省のDPG(国防計画指針)草案という形で世界制覇計画を作成している。

 

 この計画はユーゴスラビアへの先制攻撃という形でスタート、2001年9月11日の世界貿易センターや国防総省本部庁舎への攻撃を利用してアメリカ政府は中東を戦争で破壊し始めた。

 

 1941年6月、ナチスに支配されたドイツはソ連への軍事侵攻「バルバロッサ作戦」を始めた。西部戦線には約90万人だけを残し、310万人をソ連への軍事侵攻に投入するという非常識なものだが、これはアドルフ・ヒトラーの命令で実行されたという。バルバロッサはベラルーシとウクライナへの侵攻からスタートする。

 

 ウクライナはロシアを攻撃する重要なルートなのだが、そのウクライナで2004年、アメリカへの従属度が低いビクトル・ヤヌコビッチが大統領選挙で勝利した。この人物はロシア語系住民が住む東部や南部を支持基盤にしていたのだ。そこで2004年11月から05年1月にかけて西側は反ヤヌコビッチ運動を仕掛けた。これが「オレンジ革命」である。

 

 そして2008年8月、北京で夏季オリンピックが開かれるタイミングでイスラエルやアメリカを後ろ盾とするジョージア軍が南オセチアを奇襲攻撃し、ロシア軍の反撃で完膚なきまで叩きのめされた。この南オセチア攻撃はロシア侵略の序章だった可能性が高い。その当時、アメリカの大統領はジョージ・W・ブッシュだ。

 

 ヤヌコビッチの大統領就任を阻止したアメリカは自分たちの手先で金融界の人間であるビクトル・ユシチェンコを大統領に就任させたが、彼が推進した新自由主義的な政策は貧富の差を拡大させ、国民は怒る。そこで2010年の大統領選挙で有権者は再びヤヌコビッチを選んだ。そこでバラク・オバマ政権はヤヌコビッチ政権を倒すため、ナチズムを信奉するグループを使ったクーデターを成功させている。オバマ政権はロシアとの関係を悪化させ、外交的な挑発を繰り広げた。

 

 オバマ政権で副大統領を務めたのがジョー・バイデン。この人物がルビコンを渡ったのだが、2016年の大統領選挙でヒラリー・クリントンが勝てば、その時点でルビコンを渡っていただろう。

 

 ヒラリーは上院議員の時代からロッキード・マーチンの代理人と言われ、その側近中の側近と言われたヒューマ・アベディンはムスリム同胞団と密接な関係にあり、富豪のジョージ・ソロスから指示を受けていた人物だ。

 

 現在、NATO諸国はロシアを攻撃できる長距離精密兵器を供給、その兵器を扱える専門家を派遣、攻撃に必要な偵察衛星の情報を提供、ターゲットを選定、そのターゲットに関する情報も提供すると宣言、つまりNATOはロシアを攻撃すると言っている。ロシア政府は攻撃されれば反撃するはずだ。

 

 しかし、ネオコンは1990年代から「脅せば屈する」という信仰に取り憑かれている。ハリウッド映画ではポーカーの場面がしばしば出てくるが、アメリカ人には主人公がブラフで勝利するというパターンが受けるようだ。チェスが好みのロシア人にブラフは通用しない。

西側支配層は軍事的緊張をエスカレートさせ、核戦争まで数カ月とセルビア大統領 | 《櫻井ジャーナル》 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

 

誰かがハッタリをかますと思って賭けているのなら、それはあなたが最高の手札を持っていないということです。相手が弱いカードを持っていると思っているだけです。あなたは相手のカードを知らないし、見ていないから自信がないのでしょう。私は、プーチンの希望や将来起こりうる動きを評価するときは、いつもとても慎重で用心深いですよ。

さらに状況を複雑にしているのは、誰もが戦争の話しかしないことです。誰も平和など求めていません。誰も平和について話しません。平和はほとんど禁句です!

誰も戦争を止めようとしないことが、私にはとても不思議です。別の理論があるのは理解できますが、私はそれを支持しているわけではありません。

西側諸国はプーチンを簡単に倒せると考えていて、ウクライナでプーチンを疲弊させ、その後、宇宙空間に進出し、現在の領土を持つロシアは存在しなくなり、プーチンは打倒される、などというものです。可能性はあるかもしれませんが......

なぜ、私たちは奈落の底を歩いていると言えるのでしょうか?NATOとアメリカの状況を分析してください。彼らはウクライナでの戦争に負けるわけにはいかないのです

第二に、地政学的な意味でのヨーロッパと西洋の集団の地位は、誰も再建・回復させることができないほど悪化するでしょう。

第三に、これは将来、集団的な西側に対するさらなる活動や敵対行為のためのパンドラの箱を開けることになるでしょう。しかし、反対側を考えてみましょう。プーチンが戦争に負ければ、彼は(第一に)個人的にすべてを失うでしょう。(第二に)彼は、イワン、ピョートル大帝、エカテリーナ大帝の共通項を作った人物の評判を得られなくなります。

そして第三に、ロシアは存在しないでしょうし、現在の形でもないでしょう。そして、この両者の欲望や願望がこれほどまでにかけ離れていると、すべてが危機に瀕していることがわかります!

すべてが。誰も失うわけにはいかないのです。このような状況になったとき、私たちはおそらく本当の災難に近づいています。そして、もう一つの疑問が生まれます。100万人、200万人、500万人、1,000万人を失う覚悟があるのは誰でしょうか?自分に問いかけてみてください。私は一人も失う準備はできていません。そして、私たちはこれに参加しません。しかし、それは他の人への質問です。

第三次世界大戦とは言えませんが、私たちがそのような大きな紛争から遠く離れているとは思いません!3~4カ月もないでしょう!そして、もっと早く起こる危険性もあります。

ヨーロッパでは、指導者たちは偉大な英雄のように振る舞っていますが、彼らは正直ではなく、戦争になれば誰もが大きな代償を払うことになることを国民に伝えていません。
世界は変化しています。私たちはそれを受け入れたくないし、認めたくないのですが、世界は日々、かつてないほどのスピードで変化しています。そして、このような利害の対立があれば、大きな紛争や戦争に近づいていきます。それを止めることは誰にもできません。

正直なところ、私はそれを何よりも望んでいます。今日、私は石油、小麦粉、砂糖、塩、その他すべての在庫データをチェックしていました

セルビアの大統領:「3~4カ月以内に世界大戦が勃発する-石油、小麦粉、砂糖は我々が管理する」 : メモ・独り言のblog

 

 

[プーチン氏、ウクライナに「最後通告」]という報道

 

 


プーチン氏、ウクライナに「最後通告」 

NATO加盟撤回や4州割譲要求

ロイター 2024/05/15

ロシアのプーチン大統領は14日、ウクライナでの戦争終結には、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)加盟に向けた野心を放棄し、同国東・南部4州をロシアに引き渡す必要があると言明した。

ウクライナの見解とは相いれない、これまでで最も詳細な条件を提示した。ロシア軍が戦闘で優位に立っているという自信を反映しているとみられる。

演説はスイスで15━16日に開催される「ウクライナ平和サミット」の前夜に行われた。同サミットにロシアは招待されていない。

プーチン大統領は「条件は非常に単純だ」と強調。

ウクライナ東・南部のドネツク、ルガンスク、ヘルソン、ザポロジエ4州からのウクライナ軍の完全撤退を挙げ「ウクライナがこうした決定の用意があると発表し、実際に撤退を開始し、NATO加盟計画を放棄すると正式に表明すれば、われわれは直ちに停戦命令を出し、交渉を開始する」と通告した。

さらに「われわれは具体的で真の和平提案を行っている」と主張。「ウクライナや西側諸国がこれまで通り拒否すれば、流血の継続に対する政治的、道義的責任は彼らにある」とけん制した

[プーチン氏、ウクライナに「最後通告」]という報道 | BrainDead World (nofia.net)