排便困難型便秘について
今勤務している老人ホームで気になるおばあちゃんがいます。
長く排便がなく、職員が心配して便秘薬を飲んでもらうのですが、なかなか出ず、腹痛を訴える状態になっています。
薬があわないのでしょうか?
そんなときに、ためしてガッテンで"便秘"の話題があり、興味深い内容でした。
医療従事者向けに去年、国内初の慢性便秘症診療ガイドラインが出版されました。
その中で便秘の症状は「排便回数減少型」と「排便困難型」に分類されました。
排便困難型とは、肛門付近の直腸まで便がきていても、そこから便が出せないというタイプです。
一般的な便秘のイメージの、何日間もお通じ(便意)が来ない排便回数減少型とは違うものです。
食物繊維を多くとったり、腸内環境を整えたり、運動したりという従来の一般的な対策はあまり有効ではありません。
その原因は直腸周辺の筋肉の働き。
肛門の近くにある恥骨直腸筋は力が入ると直腸を締めて便を止めてくれるものですが、便を出そうといきんだ時にも、ぎゅっと締まってしまい肛門が開かない人がいます。
この筋肉の協調運動ができなくなったタイプを排便困難型と言います。
(※排便困難型には、直腸の形が変わってしまう「直腸りゅう」や、筋肉の働きが原因ではない便秘も含まれます。)
自分が排便困難型かどうかは、病院で専門的な検査を行わないと正確には分かりません。排便困難型が疑われる症状としては、
- 便意はあるのに、また便が肛門付近まで来ている感覚はあるのに、そこから出しづらい。
- 長時間いきまないと便が出ない。
- 排便したあとも、便が残っている感覚(残便感)がある。
- 食物繊維を多くとったり、薬を飲んだり、運動したり、いろいろな対策を行ったが、便の出しづらさが改善しない。
などです。これらの症状が思い当たる方は、排便困難型の可能性があります。
もしかしたら、おばあちゃんに関係にあるかも?