今日は帝劇ビルにある出光美術館の大仙厓展へ1人でぶらりと行ってきました。
ご存知の方も多いと思いますが、仙厓(せんがい)は江戸時代の臨済宗の禅僧で、
「厓画無法」っつって観る者を笑わせる禅画を世に残した人気の和尚さんなんだけど、
今回の大仙厓展は出光美術館、福岡市美術館、九州大学の三大コレクションが集まるという
仙厓ファンにはタマラナイ展覧会だったりするのだッ!
っつっても俺ぁ別に仙厓のファンでも何でもないんだけど、やっぱ面白いは面白いよ。
まず「四天王寺額書」の書の素晴らしさには完全に心を奪われたね。
あと、見たことのない虎を描いたら猫みたいになっちゃったからっつって
「猫ニ似タモノ」とか書いてある「虎画賛」などは思わず吹き出してしまった。
お近くにお住まいでお時間のある方は1度行かれてみてはいかがでしょうか。
禅画っつっても押し付けがましい説教臭さは一切ないので、
難しい事を考えずにボケ~っと気楽に愉しめると思います。癒し系です。
んで家に帰る前に1杯やってこうかとやって来たのは
有楽町ガード下にあるレトロチックなレストラン、まんぷく食堂さん。
24時間営業なので何時でも呑めちゃうノンベには有難いお店で、
昔この辺りでバーテンをやってた頃は何度かお世話になってたんだけど
引退してからは1度も来てなかったっけ。
とりあえずお呑み物はヱビス生で決まり!
何故なら今の時間(16時過ぎくらい)はハッピーアワーっつって
通常530円のヱビスが280円で呑めちゃうのサ!
そのかわりお料理も1品オーダーしなくちゃいけないとゆールールがあるんだけどネ。
なのでオツマミも何品か逝っとくワケですが、
う~ん何だか以前よりもメニューが少ない気がするな。
日曜だから平日よりも絞ってんのかしら。
あとはサラダ的なものも適当に。
こんな中途半端な時間にチョーシこいて呑み喰いすると
確実に次の日に響くパターンに陥るからな、ここは気をつけて挑まねば・・・(-゛-;)
って事でまずはヱビス樽生(ハッピーアワー280円)とお通し(300円)から。
ウ~ン、日曜夕方のビールは効くなぁ~(;.:◉;.:◞౪◟;.◉;)
今日はこの1杯だけでやめておこう。
給料日前で小遣いも殆ど残ってねーし(´・ω・`)
ポテトサラダ(580円)。
粗めのほっこり食感で、上にカニカマがトッピングされている。
お値段なりにボリューム満点!
自家製鴨のローストサラダ仕立て(789円)。
しっとり甘めで、洋風に見せかけて調理法は和風だったりする。
ホースラディッシュと柚子胡椒も薬味に添えられているのでこちらはお好みで。
さて今日はここいらでやめておこうかと財布に手をかけたところ、
なんか気付かなければよかったメニューが目に入ってきてしまった。
20周年記念、松阪牛、1杯で2度美味しいときたもんだ。
夕飯に蕎麦湯と宗田節と鰯節で仕込んだカレーほうとうを用意してありますが、
あなたどうなさるおつもりなのかしら?(╯⊙ ⊱⊙╰ )
こうなさるおつもりのようですʅ(╯⊙ ◞౪◟⊙╰ )ʃ
らーめんDEぼろねーぜ(1,180円)!
ちなみにライスとパクチーは無料サービスのようで、
オーダー時に付けるか否か訊かれるのでお断りする事も可能です。
じゃあナゼ僕は2時間後にカレーほうとうが待っているというのに
ライスをお断りしなかったのでしょうか!
何故なら食い意地の張ったデブだからどぇーす(´◜౪⊙`)☝~☆
さぁもう後は野となれ山となれだ、夕飯の事は一旦忘れて愉しく頂くよ!
とりあえずスープは旨味の効いたあっさり醤油味。
ボロネーゼで〆はリゾット風に出来るってから、
テールやポタージュ系のスープを想像してたらまさかの和風出汁。
これボロネーゼやチーズと合うのかしらン?( ;⊙´◞౪◟`⊙)
麺は軟らかめの細麺で、ボリュームがありこんがらがっている。
チト食べづらいもののスープを拾ってくれるのでコレはコレでいいのかも。
そして肝心の松阪牛ボロネーゼですが、
松阪牛を謳っているだけあってトロトロに軟らかいものの
仕込みは昭和の洋食屋を彷彿とさせる懐かしのミートソース味。
ただミートソースの量自体は少なく、それを大量の茹でもやしに和えているため
スープに溶かすと味が完全にぼやけてしまう。
パクチーもそんな少量のミートソース相手では相性を発揮する出番もなく、
ただただモヤシの香り付け程度の役割を担う事に。
これが鶏スープだったらフォーのように愉しめたかもしれないけど、
この和風スープだとあんまし馴染まないかな~・・・
しかしながら1杯で2度美味しいは味わっておきたいので、
麺を食べ終わった後はライスを加えてチーズも多めにバサバサと。
でもやっぱミートソースの少なさとあっさり醤油スープが味をぼかしてしまっており、
ここにチーズを加えてもチーズリゾットにもおじやにもならず、
もう何が何だかわからない掴みどころのない味になってしまった。
ボロネーゼを増量したりスープのベースを変えたりするのは原価的に難しいとしても、
リゾットまでを計算に入れるのであればスープに澱粉を使うなり
生クリームを加えるなり卵黄を落とすなり、もう2~3工夫くらいは欲しかったかも。
つってもラーメンなんてのは好みの問題だからね、
あっさりしたのがいいって方にゃオススメできると思います。
何よりこの後カレーほうとうを食おうって奴が
ラーメンにライスまで食って何言ってやがるんだというね!(結局夕飯食えなかったケド)
つかこのお店はテンプテーションズやポール・アンカなどのオールディーズをバックに
給仕服のオネーサンが提供して下さるボリューミーなお料理の数々を
アンティークポスターを眺めつつ遠い目で愉しむムーディーなレストランですので、
呑むのもいいけど真骨頂は定食や一品料理にあると個人的には思います。
いずれにせよ夕飯前にラーメンライスを食べるお店ではありませんʅ(╯⊙ ⊱⊙╰ )ʃ
大仙厓展
オフィシャル:http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
まんぷく食堂
オフィシャル:http://www.manpukushokudo.com/
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