埼玉は浦和の人気スイーツ店、Patisserie Acacier（パティスリー・アカシエ）さん。
こちらはパティスリーとサロン・ド・テ（Salon De Thé）に分かれているが、
サロンは休日ともなるとほぼ満席の状態が続いているので
とりあえず待ちの順番を取っといてもらい、その間にパティスリーでお買い物を済ませ
席が空いたところを見計らって再びサロンへ。
ちなみにThé（テ）っていうのはフランス語でTea、お茶の事。
こちらはデセールに付いてくるPetit Fourのディアマン・ショコラ。
砂糖がキラキラ輝くからディアマン（ダイヤモンド）。
下板橋のクチネッタトミーノさん
でも出てきたね。
そして早速オーダーから。
「ほっくりとした温かい栗のタルト、ヘーゼルナッツのアイスクリームと共に」950円。
ホクホクのイタリア産渋皮マロンと栗のペーストを練り込んだクリームを
サクサクのパート・シュクレ（タルト生地）にのせ焼き上げたもの。
オーダーを受けてから焼き始めるので提供までに少々時間がかかる。
グラースにはアーモンドやピスタチオで有名な
シシリー（シチリア）産のヘーゼルナッツを使用。
甘さは抑えめで程よい香ばしさがある。
ホクホクとした甘さでマロン好きにはたまらないであろう1品。
俺はマロンにあまり興味を持ってないけど、これは結構好みだった。
でもマロン好きのツレは甘すぎるとの事であまり好みじゃなかったらしい。アレ？
人の舌ってのは難しいもんだね(;´ω｀)
こちらは「タルト・ショコラ・ショー」950円。
名前の通り、温かいチョコレートのタルト。
ショコラショといったらジャン=ポール・エヴァンさんのパリジャン
を思い出すけど、
こちらはタルトって事でどんな感じになってるのかな？
ナッツの香り豊かなガナッシュをパート・シュクレに流し込み焼き上げたものに
タヒチ産バニラを使用したまろやかなグラースを乗せてココアパウダーでメイクアップ。
これもオーダーが入ってから焼くので栗のタルトと同じくらいの待ち時間となるが、
結構人気があるようでこの1皿で早くもオーダーストップとなっていた。
ガナッシュはカーヴァンソンさんのアメール を少々ライトにしたようなビターで濃厚なもの。
そのままでも勿論美味しいが、ネットリとした舌触りゆえ若干のクドさは否めない。
しかしグラースと一緒に口に運ぶと表情が一変！
ビターなホットチョコレートとひんやり冷たいバニラアイスが混ざり合い
優しい口当たりと共にまろやかな甘みが舌の上にトロ～リと広がってゆく。
例えるならフォンダン・ショコラにアイスを乗せた感じに近いかな。
これはイイね。メロウなお味にメロメロだね！
サーブされたらチンタラせず冷めない内にサクサクと食べてしまいましょう。
サロン・ド・テは以上。
お次はパティスリーで買ったケーキ3種！
いや～、エロいなコレは。
この小さな箱の中に夢と感動と官能がギッシリ詰まっています。
あと今更ながら一応言っときますが、俺ぁ酒飲みの辛党なので甘いものは実はあまり好みません。
でもチーズケーキとチョコとカスタードシューとバームクーヘンとフランボワーズは別格なのだ！
何故ならワインやスコッチなどのお酒と相性がいいからね！（バームは微妙だけど。。）
そしてそれぞれ異なった魅力を持つ3品の妖艶且つ甘美な誘惑の中、
最初に堕ちるように懐へ誘（いざな）われたのはコチラ！（辛党の表現じゃないよねコレ）
フロマージュ・クリュ400円！
ふんわりとしたクレーム・シャンティを施した魅惑のフロマージュ（チーズ）・クリュ（生）。
チーズケーキはレアもベイクドもそれぞれ異なった美味しさがあるのでどちらも好きだが
レアにはベイクドにはないエロスがあると俺は思うんだ。
シトロンのコンフィが効いた爽やかな酸味のフロマージュ・ア・ラ・クレーム。
しっとりフワトロの甘酸っぱ～いレアチーズは
ひとたび口に入れてしまうともうやめられないとまらない！
これはイイね～。頭ン中がハッピーうれピーよろピくねー状態になるね。
この子を戦場に送れば世界中の紛争はきっと無くなると思うぜガチで。
次に堕ちたのはコチラ。
パレ・オール（Palet Or）420円！
丸の内にパレ・ド・オール（金色の円盤）っていう有名なショコラティエがあるけど、
意味はそれと同じ。
プティ・パレのパレ（Palais）で黄金の宮殿て意味だと勘違いしてたのは俺だけじゃないハズ！
ネットリとしたビターなガナッシュをグラッサージュ・ショコラで覆い、
薄く広げたパリパリのチョコを乗せ中央に金箔をちょこんと。（チョコだけに。）
シンプルだけど絵になるデザイン。
店頭の説明書きによると、このガナッシュにはヴァローナのカライブが使われているとの事。
ヴァローナとはフランスにあるチョコレートの超有名ブランドで、
カライブはそのヴァローナ社で作られている世界中のパティシエ御用達のビターチョコ。
そのカライブを使用したガナッシュの中にはタヒチ産バニラによるクレーム・ブリュレを忍ばせてあるが、
これはあれだね、先ほどサロンで食べたタルト・ショコラ・ショーに味がよく似ているね。
ひょっとしたら使っている食材も一緒なんじゃないかな？食感は違えどコチラも好みです。
そして最後。
小箱の奥で薄紅色の淫靡な渦を巻き優しく激しく官能の世界へと導いてゆく
スキュラとカリュブディスの如き魔性のホイール・オブ・フォーチュン、カジノ520円！
･･･とか古舘伊知郎の実況ばりに仰々しい事を適当にほざいてみたが、
実際はそんなオーバーなギリシア神話的なものじゃなく
中央の渦は「カジノ」の名前通りルーレットに見立てたもので
その周りをフランボワーズとカシスとグロゼイユという3種の果実で取り囲んだという
華やかで賑わいのある可愛ゆくてオサレなムース。
アーモンドの香るしっとりとしたビスキュイ。
そしてムースにはマール・ド・シャンパーニュという
シャンパーニュ地方で作られたマールというブランデーの一種が使われている。
例えるならグラッパを熟成させまろやかな風味に仕立てたお酒ってとこかな。
そのマールの豊かな風味を活かしたふわっふわのムースは
口に入れると3種の果実の酸味と共にシュワ～っと広がりまったりととろけてゆく。
フランボワーズが大好きな俺的には間違いないお味！う～ん素敵♡
アカシエさんはちゃんとしたフレンチなので甘味が強め。
ツレも甘すぎると言っていたので結構好みが分かれるところかもしれないが、
フロマージュ・クリュやカジノのような酸味を効かせたものに関しては
甘さもさほど気にならないんじゃないかな～。そのかわり酸味が気になるかもしれないけどネ。
とりあえず俺的にはカジノがツボりました。今度来る時はマカロンでも買ってみよっかなと思います。
オマケ。
これは帰りの大通りで見つけたクリーニング屋さん。
なんとドライブスルー！
すげー、クリーニングのドライブスルーなんて初めて見た！さすが埼玉だぜ。
てかこれって全国的に見たら普通なの？でっかいシーツとかどうすんだろ。
ウインドウ全開にしてモッサ～っと出すのかな？ムチャするなぁ(;´ω｀)
Patisserie Acacier Salon De Thé（パティスリー・アカシエ・サロン・ド・テ）
オフィシャルブログ：http://d.hatena.ne.jp/acacier2007/
