Mourn The Loss Of Heavy D(ヘヴィ・D) | 誰がチキン野郎だ

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$誰がチキン野郎だ-Heavy D-1

今月8日に肺炎の為44歳という若さで急逝した

偉大なるラッパー兼レゲエDJ、Heavy D。

当ブログでもSuper Catの頁でチョロっと紹介したが、

今回はHeavy Dをはじめに当時のクラブ・ヒットを挙げて

古きよき8~90年代に思いを馳せて故人を偲ぼうと思う。




マイケルの「Jam」でもラップを担当したヘヴィDだが、

アルバムデビューはテディ・ライリーのプロデュースをメインとしたもの。

つまりそのサウンドはビッキビキのニュー・ジャック・スウィング!


$誰がチキン野郎だ-Peaceful Journey

セカンドアルバムも順調にリリースし快調にヒットを飛ばしていたが、

そのセカンドアルバムをリリースした後

Heavy D & The Boyzのメンバーの1人、Trouble T Royを事故で失ってしまう。

その後3人になったメンバーでリリースしたサードアルバム、

Trouble T Royに祈りを捧げるようなジャケットの「Peaceful Journey」1曲目

「Now That We Found Love」がスマッシュ・ヒット!




この曲を日本で一躍有名にしたのはやはり「元気が出るテレビ」の超人気コーナー、

「高校生制服対抗ダンス甲子園」だろう。

このダンス甲子園では高校生(?)ダンサー達が当時のヒット曲にのり

ロックやホーシングといった当時の流行のダンスを繰り広げていたが、

その中でもこのNow That We Found Loveは「れいかんやまかんとんちんかん」

「D or D」「SLAM-G」等多くの人気ダンスチームに用いられ、

番組を見ていたほとんどの人がそのサウンドを耳にする事となった。




ダンス甲子園といえばL.L BROTHERSを売り込む企画モノだったという話だが、

そのLLも第一回大会で使用していたC+C Music Factoryの

「Gonna Make You Sweat」が史上空前のメガ・ヒット!

「エービッバーリッデャーンスナァーゥ!」というシャウトから始まる

クールで先鋭的なサウンドは当時の日本人の心を虜にした。

ぶっちゃけ俺もFreedom Williamsのラップ部分覚えて

カラオケで披露していたという超恥ずかしい過去を持ってるからね。




あとダンス甲子園といったらこの曲も外せない。

RUN-DMCの「Faces」

これは第3回大会くらいから使われ始めた曲だが、

これもLLが様々なシーンで使用しており、その後出演していたテレビドラマ

「先生のお気に入り」内のダンスシーンでも所々で用いられた。




こちらはMixでの使用が多かったSNAPの「The Power」

1990年8月のビルボードチャートではマライアの「Vision Of Love」の牙城を崩せずとも、

初登場から5週目にして全米2位にまで登りつめるなど大躍進。

「アッガッダパーゥワッ!」というパワフルな掛け声が特徴的なクラブ・アンセムで、

時代は感じさせるもののカッコよさは今聴いても何一つ失われていない。




でも個人的にはコッチのがオススメ。

アルバム「WORLD POWER」の3曲目、「Cult Of Snap」

アフリカンな感じが本能の鼓動を呼び醒ますような、ワイルドで躍動感のあるトラック。

日本人には絶対作れない音だよね。




んで当時を語るなら決して避ける事が出来ないのがこの人、

MC Hammer。

俺は当時もハマーの音だけはどうしても好きになる事が出来ず、

曲も全然聴かなかったのでハマーに関する知識はかなり乏しい。

だが一時代を築き、マイケルに拮抗する力を得た唯一の偉人として

リスペクトする気持ちは変わらない。




あとNew Jack Swingで忘れちゃならないのはこの人、Def Jef。

PharcydeやBrand New Heaviesらを輩出したDelicious Vinylの大御所で、

こちらの曲ではロックの殿堂にも選ばれたR&Bの女王、

Etta Jamesが参加しソウルフルな歌声を披露。

動画を観ても分かる通り、当時のラップのPVにはダンサーが起用される事が多く

バックダンサーの活躍の場としてほぼ1Setとなっていた。

ちなみにダンス甲子園では第二回の名古屋大会で

そうなっちゃう服部君のWest Fastがこの曲を使用している。




こちらは番組内では挿入歌としての登場が多かった、

Crystal Watersの「Gypsy Woman」

ジャンルとしてはハウスになるが、

ララリ~ラウラ~という耳に残る気だるいフレーズが特徴的で

ジャンルの枠を飛び越え様々なシーンに登場した。

それからPVに出てくる仮面の人はマイケルぢゃありません。




ラストはもっかいヘヴィDで。

こちらもテディ・ライリーがプロデュースしたセカンドアルバムのヒット・ナンバー。



$誰がチキン野郎だ-Heavy D-2

ヘヴィDはギャングスタスタイルに迎合する事なく独自のスタンスを貫き、

Hip Hopというジャンルだけに留まらず

色々な方面に活躍の場を広げた類稀なる才能の持ち主だった。

早すぎる死は悔やまれるが、

彼が44年間で残してきた音楽界への影響はとてつもなく大きい。


Ever That We Found Your Love,
R.I.P. Heavy D ...


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