こんなおもちゃがありました。
彼(彼女?)の銃はアンシュッツですね。
かたばみ茶寮
ISSFが、今年から三姿勢を除くライフル種目のクオリフィケーションで小数点採点を導入したことは、ライフル射撃関係者であればご承知のことだと思う。

ISSF射撃をベースとするIPC射撃でも同様に、三姿勢以外のライフル種目では小数点採点が導入され、すでにポーランド、トルコ、イギリス、タイの4回のワールドカップがこの方式で実施された。この4大会の、小数点採点となったR1からR6各種目の16位以上のスコアを分析してみた。ことに、ISSF射撃にはなくIPC射撃で実施されている10m伏射系の3種目(R3, R4, R5。R4は立射だが、スタンドにのせて安定度が高いので系統としてこの中に含めている)に注目した。とくに、これらの種目は、現状日本選手の種目選択の中心になっている種目である。

興味深いことに、整数から小数点になり採点指標の刻みが細かくなったことで、スコアが選手のパフォーマンスを比較する「ものさし」として精度高く機能するようになった。これまでも薄々は思ってはいたものの、上記の10m伏射系種目の中の難易度差がはっきりと見えるようになった。点を出しやすい順に、R5>R3>R4 の順番であることが浮かび上がってきた。おそらく、R5については、2016年リオデジャネイロパラリンピックの段階では635.0点(10.58点平均)を撃ってもファイナルに残れる保証はないだろう。

IPC射撃の競技水準が年々上がっているのはすでにわかりきったこと。大事なのは、選手とスタッフが、採点方式が変わったことによる変化をどうとらえるかだ。決して、9点撃っても9.9点で済んでけがが少ないということではない。「ものさし」の精度が高まったことで、クオリフィケーションでファイナルに進む上位8名を選抜するときに、運の要素が完全とは言わないまでもかなり排除されたということではないか。そもそも、正味の力量が高い選手でないとファイナルに残れなくなったというのが正しい捉え方だと私は思う。ファイナルがゼロスタートだからメダルが近くなったと考えるとか、都合のよいところだけ過大評価していては、今の日本の長期低落傾向に歯止めはかけられない。

今月20日からスペイン・アリカンテでIPCヨーロッパ射撃選手権が開催される。ロンドンパラリンピック以後、欧州のトップ射手が勢ぞろいする初めての場になろう。来年の世界選手権、そしてリオデジャネイロの動向を占う上で、極めて重要な大会と言わざるを得ない。
 山口県障害者スポーツ協会と山口県障害者スポーツ指導者協議会が独自事業として主催している「障害者スポーツ指導員等レベルアップ講習会」に参加した。門田正久氏が講師として来られるというので、案内をもらって早々に受講申込みを出しておいた。
 コンディショニングをテーマとした講習ということで、私としては当然ながら射撃選手のボディケアにどう活かせるものだろうかという視点をもっての受講だった。そもそも、独学で射撃についてこれはよさそうだというものを漁っては身に付けてきたに過ぎず、スポーツや運動に関して体系だった学習をしたことのない私なので、参加者がPTの人主体であったこの講習は「新世界」の語彙や概念が次々と現れ、慌てながらも新鮮な刺激に満ちたものであった。
 射撃にどうからませていくかだが、ウォーミングアップの意義の一つとして「体温上昇で神経伝達速度が早くなる」などという、おおおっ射撃にかすったかと思わせられながら、少し引いて考えるとちがうなというようなもどかしさを感じたりしながら、競技指導の現場ですぐに使えそうなヒントも秘かにいくつかいただいた。
 私がコンディショニングに対して持っていた認識は、それは身体のチューニング技法なのだという程度のものだった。それが、最近のコンディショニングは単なるボディケアに留まるものではなく、身体操作性の自覚を高めるのは当然のこと、選手が自ら進化していく心的パワーをも目覚めさせるところまでその職分にしっかり捉えてしまっていることを知り、不勉強を恥じながらも新しいことを学ぶ楽しさで気持ちが昂揚したひとときだった。さて、こいつを現場でのアウトプットにつなげていかないと。。。