1.伝説の億トレーダーak◯さん
有名なFX-Live をやっていたFXトレーダーにak〇さんがいた。
「いた」と書くのは最近はFX-Liveをやっていないからだ。
(1)ak〇さんは億稼いだ伝説の億トレーダーだった。
手法はチャートに斜線を引いておき、そこにタッチするとエントリするというもので、そして、もしエントリと逆方向へ動かれた場合には、損切りせずに含み損を抱えても我慢して元に戻ってくるまで玉を握っているという手法のようだった。
その手法で億稼いだらしい。
(2)億トレーダの手法であれば真似して自分も稼いでみたいと思った人も多かったであろう。
多くの人がそのFX-Liveを見ていた。
でも、去年は含み損が大きくなることが増え、
ついに大きな含み損を抱えてたまらず損切りすることが続いて大きな損失を出すようになった。
己の時代が終わったことを悟ったのかak〇さんはFXトレードから手を引いた。
2.神話の崩壊
(1)チャートに斜線を引いておき、そこにタッチしたらエントリすれば儲かるという神話はこうして崩れた。
(2)そもそもなぜこの手法が有効だったかというと、
ドルの金利は上がっていくが円の金利は下に張り付いたままで、
日米の金利差がどんどん広がっていった時だったからドル円が右肩上がりで上がっていたからだ。
少し下がっても、どっせドル円は上がるだろうと思っている人たちが買うから上がる。
斜線は谷と谷を結んだものだが、場合によってはその斜線を下抜いて下がることもある。しかし、下がっても金利差が広がる見込みに変化がないかぎりドル円はまた上がってくるから、含み損を抱えてもきっと戻ってきてプラテン:プラスに戻った。
(3)では何故その手法が通用しなくなったのか?
それは相場が変わった。チャートの形が変わった。右肩あがりではなくなったからだ。
なぜチャートの形が変わったかというと、ファンダメンタルが変わったからだ。
米国のドル金利の引き下げと日本の円の引き上げが視野に入ってきたからだ。
3.相場への対応
(1)いままであんなにやさしかった彼女が急に冷たくなっても、その理由が理解できず、未練たらしく付きまとうように、同じ手法を使い続けたが、大きな損を被ってak◯さんもようやく時代に取り残されたことに気が付いたようだ。
(2)FXの相場=チャートはファンダメンタルが変われば変わる。
FXの相場=チャートが変わったら、手法も変えないといけない。
そうしなければいずれ退場となる。
そうならないためにはファンダメンタルの理解も必要だし、チャートの読み解きも必要だ。
私もak〇さんの事例を他山の石として相場の変化に対応していきたい。