Cross world(漫画挑戦原作)
2030年主人公「銀杏舞」が30歳になった時から始まり、同じ住宅業界で働く3人が不思議な体験を通じ、住宅業界と企業の矛盾、事件に巻き込まれながら、3人は技術者として困難に立ち向い正義を貫く
如月 舞(きさらぎ まい)158cm47kg O型 女子 30歳独身
(大阪市の設計事務所に勤務の1級建築士、大らかで繊細冷静な美人)
八雲 翔(やぐも しょう)182cm82kg O型 男子 32歳独身
(東京都神田の大企業研究開発部勤務の建築博士、緻密ではあるが少し変わり者)
八雲 大(やぐも だい)175cm75kg O型 男子 35歳
(八雲ホームを営む、舞と翔の父親?)
<エピソード1>
私は如月舞2000年02月02日生まれのO型、30歳になった2030年の3月、大阪にある勤務先多田野設計で、元請け会社からの材料情報に基づき構造計算をしている時、輸入B材と接合金物が法的不適合だけでなく、法的基準の約2/3の耐力しかなく、重大な欠陥である事を突止め所長に報告したが・・・(事務所隣ではホテル建設の工事音で少し煩く感じる)
<大阪多田野設計>
バンバ~ン(机を強く叩く音)
多)如月、止めろと言ったらやめろ!
舞)でも所長このB材と接合金物は法的不適合だし、まったく強度が出ません
この耐震シミュレーション見て下さい
多)あっ、アホかこっちは下請けなんや調べて何の得があんねん
元請けの言われた通りでええんやぁ~、我々は一介の「し・た・う・け」
舞)でも強度不足で震度5で倒壊の危険があり、建築基準法違反となる重大な欠陥です
多)そんなん知らん通知もされてへん、いいかそれ以上突っ込むんやないで!
舞)そんな、欠陥住宅を放置するのですか!
多)うるさいアホがぁ~、ええか絶対やめろ!
そう吐き捨てて多田野は去った
昼休みとなった舞は、公園にある大きな銀杏の木の下のベンチで昼食を済ませた
舞)くっそぉ~アホアホ言うな、告発するぞ多田野バカ!
はぁ~お客様はどうなる、どうする・・・
すると季節でもない銀杏の葉?が落ちて来ると同時に、木陰から少女が飛び出してきて
少女)お姉ちゃんスマホ落ちてるよ、色々あるけど頑張って(笑)
舞)あっありがとう?
落ちていたスマホを取り上げ、顔を上げると
えっ何処に行った?消えた?
先ほどの女の子は不思議な言葉を残して消えていた
舞)透き通るような笑顔、それに頑張って?・・・まっいっか帰ろ
女の子の事が気にはなったが、休憩時間も終わり事務所に戻った舞
舞)くっそ、ここに座ると気分悪ぅ~でも告発者ってどうなる?
ネットで調べるためスマホを覗き込む
続く