千葉日報。
『松戸市1~3月給食全面無料に』という記事。
 
12月定例会最終日に補正予算案として議案提出。
小・中学校給食管理運営事業 45,414,000円 
 
【事業内容】
・保護者の経済的負担の軽減を図るため、給食費(弁当持参含む)を限定的に無償化
・実施期間(令和6年1月~3月)
・国の重点支援地方交付金活用事業
 
【私の考え】
国の推奨事業メニューの一つであり、あくまでも令和6年1月~3月(期間限定)ということで反対する理由はありません。『賛成』しました。しかし、議会で再三議論されている『期限を設定せず無償化』はいかがかと思います。
 
 
今回は給食費無償化について、私の考えを深堀りしていきたいと思います。
まずは、6月定例会で述べた一般質問です。
 
【6月定例会:一部抜粋】

私のあくまでも意見ですが、給食費無償化は必要だと思いますが、我が党自民党の茂木敏充幹事長が推奨しているのに倣いまして、国の財源で国がやるべき対策と考えます。松戸市は、先んじて市の独自予算で給食費一部無償化をされたことは御案内のとおりです。果たして、松戸市が新規で行う教育予算、財源は残っているでしょうか。今回私が質問をした体育館エアコン設置については、文部科学省から国庫補助金を令和7年度まで段階的に引き上げられるという方向性が示されました。であれば、早速手を挙げる以外の選択肢はないと思います。この点については、先の子ども部のように、国の推奨には間髪を入れずに実施するべきで、給食費一部無償化に引けをとらない重要事業と考えております。お隣の流山市は、本年度までに全ての小中学校の体育館に空調機を設置します。また、お隣の市川市も、今年度予算で避難所生活の観点から冷暖房設備設置予算を確保しています。いずれにしましても、松戸市独自の教育施策は展開するべきだと思いますが、国の推奨事業との歳出バランスを考えることは極めて重要です。 政府は、子育て政策ありきで財源確保策を示さず先送りにしていることに世論から厳しく批判されておりますが、松戸市も、教育費については、特にソフト面、ハード面でしっかりと優先順位をつけるなどの検討をお願いいたします。

 

まとめると、

給食費無償化は国がやる事業であって、市に無償化する予算があったら、体育館エアコン設置等、他の事業を優先するべきではないかということです。

 

そこで、今回は少し違った角度から考えていきたいと思います。

 
以下記事を見てください。
・食材を偽り納入
・産地偽造の食肉
 
という報道がありました。
 
 
 
もちろん、給食費無償化と因果関係がないと思います。しかし、リスクマネジメントは重要です。以下国の財源なく、松戸市単独予算で無償化する際、最悪の事態を想定してみました。
 
①市長、教育長等から給食費全面無償化の提案
 
②給食費無償化するために財政当局が何とか財源を捻出
(※市議会の賛意を得やすくするために、できる限り財源の無駄をカットする)
 
③市議会、賛成多数で可決
 
④年度途中、思わぬ円安等から想定以上の物価高騰、国産食材が購入できない
 
⑤食材が予算内でおさまらず、市教委・市議会に報告することなく、海外などの安い食材を使用
 
ということも、可能性がゼロではないと思います。
 
 
保護者の中には、地産地消の給食であったり、オーガニックの食材であったり、給食費が少々高くなっても、安全安心な給食を求める方もいるでしょう。ましてや高所得者世帯までも無料になってしまい、「全員が無料」は、市税(税金)の使われ方として、市民の理解が得らえるでしょうか。
 
 
それに食物アレルギーの世帯への対応(除去食等)はどうなるでしょうか?
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もちろん、「低所得者世帯」や「生活保護世帯等」はしっかり対処していかなければなりません。ちなみに、以下要件ならば、『準用保護』として以前から給食費無償化となっています。
 

 
 
議会では、『給食費無償化』で少子化対策・移住政策という議論もありますが、子育て世代の私はそれで、
・第3子を
・無償化の自治体へ移住
という考えには至りません。
 
松戸市独自の予算で「給食費全面無料」となること、これは慎重に、慎重に考えるべき課題だと思います。
 
 
 

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松戸市議会議員 大塚けんじ

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