『多忙極める保育現場』とNHK特集がありました。
 
2つの現場で取材がありました。
 
【① 埼玉県所沢市内の保育現場】
 
ここでは、保育士2人で2歳児12人を受け持っているとのことです。まさに国の配置基準通りです。※ちなみに国の配置基準は75年前から変わっていません。
 
 
ほとんどの子どもが外で遊ぶ一方、室内で遊ぶ子どが数人います。
この保育園では主体性を重視しているとのことでした。
 
 
外にも、内にも保育士が見守る必要があり、『安全』『やりたいことに耳を傾ける』を同時に求められ、大変難しいと話します。
 
 
保育士のコメントです。
 
『保育士がもう一人いるとこういうときのサポートがもらえると思います。ただ労働条件が厳しいことと、世の中的に給料が安く残業が多くなってしまいます。国から子どもの主体性を大事にし、やりたいことができるようにと言われますが、現実に人がいないと危険が伴ってしまうので、矛盾していることがいっぱいあると思います。』
 
 
 
【② ある保育現場】
 
この保育園は国基準の2倍、保育士がいるといいます。
その理由を紹介していました。
保育士の働き方改革につながる良策です。
是非ともご参考下さい。
 
 
(1)昼食は1時間ずつ休憩
お昼寝の時間、保育士は交代で休憩がとれます。
 
以下代表のコメントです。
 
(2)自治体からの補助金活用
 
 
 
『現場にとって人が1人増えるというインパクトはとても大きいことなので、補助金など能動的に探していくことは必要です。』
 
 
(3)保育士が作る飾りつけはなし
 
(4)出欠の連絡等、アプリで効率化
 
(5)勤務時間の細分化
 
(6)保育士がまとまった休暇をとれる
夏休み、冬休み等、保護者に保育協力をお願いして、保育士がまとまって休みやすい環境を整えています。
 
 
以下保護者の声です。
 
『保育士の皆さんにお休みしていただくのは、最終的には子どもにプラスになるのかなと思います。安くない保育料を払っているのでサービスを受けている感覚になりがちですが、あくまで一緒に子育てをしている保育園とは思っています。』
 
本当に素晴らしいご意見だと思います。
 
 
 
結果として、この保育園では保育士離職が減少し、働きたいという希望者が集まるようになりました。
 
 
 
【保育士不足のポイント】
・潜在保育士、どのようにして復帰していただくか。
・75年前から変わらない国の配置基準の見直し。
・地域差もあるため、地方自治体独自の基準などの緩和策はできないか。
・補助金の利活用(補助金があっても保育園側は気づかないこともある)
・保育士、働き方改革のさらなる工夫
 
 
最後に・・・
先日、松戸市の担当課職員と意見交換をする機会がありました。『勤務時間の細分化』をはじめ、既に松戸市として導入している事例が多くありました。
 
また、松戸市は、子育て情報LINE公式アカウントから様々な情報を属性に応じたセグメント配信も行っています。
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【関連ブログ】
 
 
あとは、
・どのようにして潜在保育士を確保していくのか
・保育士以外で、できる業務を拡大してはどうか
 
更に検討をしていただきたいと思います。
 

 

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松戸市議会議員 大塚けんじ

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