今回は自動運転バス編です。
 
【前回参考HP】
 
お伺いさせていただいたのは、茨城県境町にある企業です。
『BOLDLY』
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
 
下の写真は、自動運転バスを監視している司令施設です。施設全面にわたって画面表示されており、どこでどのような運行をしているのか一目瞭然でした。(※撮影しても構わないとのことでした)

 
さて、どのように自動運転バスを運行しているのかを見ていきましょう。
 
【司令室で何をしているのか】
 
①困っていないか
②危なくないか
③異常はないか
 
1人の遠隔監視者がn台を同時に関し可能。
ドライバー不足などの解決に貢献
 
車内で異常があれば、警報機が作動します。
 
 
下の図はどこで異常があったのかが一目瞭然です。
①急ブレーキ
②路上駐車
③工事関係
今後、行政と協力して課題解決へと繋げます。
 
自動運転前後は人目で安全チェックを行います。下の図は電力の充電状況です。時間が経過するにつれ電力が減少している様子がわかります。
 
 
【自動運転のメリットは】
 
何といっても運賃が無料であるということ。
 
多世代(高齢・子育て)が気軽に利用しやすい。
住民活用度NO1
 
 
ドライバーの急な病状悪化による事故減少。
そもそも自動運転は3Dで地形を読み込み、中心(軸)を走らせるというものです。町内見学中、両サイドわずか10㎝の鳥居を難なく通過することができました。私が運転するよりも安心な気がします。
 
 
【自動運転の課題】
 
レベル4と言えば、無人運転というイメージですが、それはまだまだ先のようです。
 
今まで何十年と地域を支えてきた地域交通との兼ね合いは?
 
 
どのように地域交通事業者へのメリットを残していくかが重要なポイントです。
 
 
自動運転バス(時速20㌔走行)が地域に受け入れられるか
都市部になればなるほど難しい課題となります。
 
 
 
【国土交通省との連携】
大変恐縮ではございますが、茨城県境町の予算規模で自動運転バス導入は極めて難しいと言わざるを得ません。そこで、重要なのが国との連携です。出来る限り、交付金をもらって事業展開していく必要があります。
 
今回、国交省はこの自動運転バスを2025年までに50箇所(資料では40箇所と書かれていますが50箇所へ変更したようです)の目標を掲げています。松戸市もこの事業に手を挙げるべきです。
 
国から選ばれる松戸市にならなければなりません。
その為、行政はどう動くのか?要調査研究事項です。
 
 
【会社は何を目指しているのか】
 
事業を展開している『BOLDLY』
①自動運転の社会実装
②交通財源の見直し
③公共交通の波及効果の算出
④EV等の普及推進
 
交通事業者向けのシステムに専念しているようです。
極論、自動運転バスを何台も売ることを目標にしていません。
 
 
自動運転車両は29タイプで世界NO1のようです。
 
実証実験は126回と国内NO1のようです。
 
現在以下4つの地域(茨城県境町を含む)で実証実験を行っています。
 
車両とシステムを「地域」だけで運用できるように整備しています。
 
 
【まとめ】
・国交省が掲げる自動運転バス事業に、松戸市は絶対手を挙げるべき。
・どのように地域と関わっていくのか(地区町会との連携必須)。
・自動運転の方が安全運転ではないか。
・定例路線とは別にデマンド型(臨機応変に呼び出し)も可能であるため、需要は期待できる。
・地域交通事業者としっかりと対話をしていくこと。
・国の交付金を元金とし、利用料を無料にすること
 
【最後に】
今回会派「市民クラブ」有志で片道1時間、車で視察先へと向かいました。車内では今回の視察内容について意見交換はもちろん、松戸市の課題事項(新拠点ゾーン整備、東松戸病院跡地活用)について、雑談含め話をしました。会派控室ではかしこまった形式となるため、こうした移動中に話をすることで、議員の本音が見え隠れもします。一人ひとり市民から選ばれ、それぞれ地域課題を抱えています。全てが実現すればいいのですが、財源も限られ、今松戸市にとって何が優先事項であるのか、しっかりと対話をすることができました。今回の視察で①まちづくり②自動運転バスと大変貴重な勉強をさせていただき、かつ会派内の連携も強化することができ、貴重な1日となりました。視察で学んだことを3月定例会で質問したいと思います。
(※なお視察に関する費用は議員個人負担です。)
 
 
 
 

****************************************

 

松戸市議会議員 大塚けんじ

ホームページ:http://k-kaikaku.com/

ブログ:https://ameblo.jp/kenjiotsuka77/

メール:kansha.sunao.geza@gmail.com

 

****************************************