3月15日 SKE48 2ndステージ 劇場観戦(12:00~) | KEN爺の小言(KKGT)

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「スクランブルエッグ」Webサイトのスタッフとして、北は北海道から、南は沖縄まで全国を駆け巡っているKEN爺が、日頃の取材や趣味活動を通じて思うところを綴っていく日記です。

SUNSHINE SAKAEのB1スペースで握手会に臨んでいるメンバーをチラッと観ながら並び。抽選は12順目くらいで、過去5回の観戦で最も早い順番。遠方席の1つ前の列に空きがあったので着席しました。


前回の観戦(3月1日) で漠然と感じていた現在のAKB48公演との違い、3回目の観戦で、ようやく明確に見えてきました。

前回の記事との繰り返しにはなりますが、その「違い」というのを列挙してみましょう。

(参考資料:「手をつなぎながら」公演 セットリスト 表記は公式サイトより)
  1. 僕らの風
  2. マンゴー NO2
  3. 手をつなぎながら
  4. チャイムはLOVE SONG
  5. Glory days
  6. この胸のバーコード
  7. ウィンブルドンへ連れて行って
  8. 雨のピアニスト
  9. チョコの行方
  10. Innocence
  11. ロマンスロケット
  12. 恋の傾向と対策
  13. 大好き
  14. ロープの友情
  15. 火曜日の夜、水曜日の朝
  16. 遠くにいても

(1)楽曲は、サプライズなしのストレート勝負。

いわゆる「AKB48」「転がる石になれ」「ワッショイB!」に代表されるような、ユニット(プロジェクト)名、チーム名に特化した楽曲はほとんどなく、従来のAKB48の楽曲(特にA 2nd、B 3rd)、80年代~90年代のアイドルソングの空気を取り入れながら、SKE48向けにアレンジしたような楽曲が目立ちます。「雨」「空」「僕ら」といった、秋元プロデューサーが好きなフレーズを今まで以上に多用していることもあって、古参のアイドルファンに元ネタ探しの楽しみを存分に与えている印象も受けました。


(2)全員曲に関しては、ほとんどのメンバーがどこかで見せ場を作っている。

エースである松井珠理奈ちゃんはどの全員曲でも目立っている中、M10のInnocenceのようなキワドい歌詞(個人的には、AKB48、SKE48史上で最もキワドいと認識しています)を持った楽曲では、あえて珠理奈ちゃんを控えに回し、出口陽ちゃん、松下唯ちゃん、小野晴香ちゃんといった、成人組で歌唱力のあるメンバーを前面に出しています。 さすがに現時点で小学生の女の子に「初めての夜」「震えているこのカラダ」とかいうフレーズを歌わせるのはマズいという判断があったのでしょうか。
AKB48なら、この手の楽曲はたいてい高橋みなみちゃんがリードを取っています。
現状のSKE48には、たかみな的存在の子がいないことの裏返しとも言えそうですが、歌の歌えるメンバーが表舞台に立つ機会を与えている点では、それが逆に功を奏しているようです。


(3)ダンスよりも「歌」がメイン。

アンコールで歌った新曲「10年桜」に関して、AKB48のどのチームよりも声が出ていたのが決定的です。
前出の出口、松下、小野の3人はもちろんのこと、松井珠理奈ちゃん、森紗雪ちゃんといった小学生組が、可憐Girl's(3月14日任務終了)に匹敵するくらい安定した歌唱を聴かせてくれますし、ムチムチボディの桑原みずきちゃん、腹話術声の新海里奈ちゃん、腹筋が弱そうな松井玲奈ちゃんも普通にしっかり歌ってました。
そして、いちばん歌唱力に難があると思われる高井つき奈ちゃんでも、少なくともA 5thが始まった当時の北原里英ちゃん以上には歌えている(当社比)のですから、全体的な歌の実力は、AKB48を完全に凌いでいるといってもいいでしょう。
元来、80年代~90年代のアイドルソングというものは、歌中心で楽曲が作られており、歌いやすそうに聞こえても想像以上に歌唱力は必要です。秋元プロデューサーも、SKE48の全体的な歌の実力なら、そうしたアイドルソングにも十分に対応可能と判断して楽曲をプロデュースをしたのではないでしょうかね。


こうして、現在のAKB48との違いを書いていくと、古参ヲタといわれる方々が次々とハマッていく要因が実によく理解できる気がします。

普通に「アイドルソング」と親しんできたものを、歌唱力が必要なタイプの楽曲は、歌の上手いメンバーを、カワイさが必要な楽曲は、カワイさがウリになっているメンバーを配置するという、当たり前のことがステージで展開されている「手をつなぎながら」公演は、「普通の」「当たり前の」アイドル像がいろいろ詰まった公演であると、現時点では結論付けることができそうです。
もちろん、古参であるから「普通」「当たり前」に思うのであって、若い人が見ると、本当に、今まで、昔のビデオでしか観たことがない、新鮮に見えるものなのかもしれませんが。


全国的に観ても、パフォーマンス的にレベルの高いステージが展開されているにも関わらず、昨日の記事 でも書いた通り、名古屋の一般の方々には、まだまだ名前は浸透しているとはいえません。
「黙っていてもついて行ってくれる」というポリシーもありでしょうけど、やはり、いかに名古屋の人たちに根付かせるかという営業努力は必要になってくると思います。